仮面ライダークウガ(4) (ヒーローズコミックス)

  • 小学館クリエイティブ
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864684682

感想・レビュー・書評

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  • 初読と再読で印象ががらっと変わったのはこう言うのもなんだが「ヤッてない」という知識があるせいでしょうね。そういう舌足らずに感じたとこ抜けば悪意に翻弄される弱者をヒーローが救う、正統的熱い物語でした。

  • 完全に別物だけど、全く覚えてないし、これはこれでいいんじゃないか

  • 書店で、この『仮面ライダークウガ』(4)が並んでいるのを見た刹那、ギョッとしちゃいましたね、正直。自分じゃ判らなかったかも知れませんが、もしかしたら、喉から変な音も出ていた可能性がある
    けど、他のファンの皆さんなら、私の焦りを察してくれるだろう、今巻の表紙を飾っていたのが、「緑」のクウガ、つまり、ペガサスフォームだったのだから。ファンであるにも関わらず、ドラゴンフォームが登場する巻を飛ばしてしまったのか、と嫌な汗が滲み出る音すら、耳の奥で聞こえたほどだ
    ハラハラしながら読みはじめ、巻を跳ばしてない、と判った時はホッとした
    改めて、テレビ版とは展開が異なるのだな、そう、納得した。まぁ、アギトが誕生した時点で、既に別物である訳だが。人それぞれだろうが、私は許せる。こう書くと、上から目線で何様だ、と言われちゃいそうであるが、私はこんな書き方しか出来ないので許していただきたい
    実際、私の周りにも、何人かいる、テレビ版との差異に戸惑っている読み手が
    私のように、「面白ければ何でもいい」って雑読な人間は気にならないが、やはり、テレビ版が至高、と信じている繊細な人は気になってしまうのだろう
    当然、クレームは来てるだろう。漫画家として、ファンの意見を受け入れるのは大事だと、素人なりに思うが、テレビ版に差を付けるって気概は失わないで欲しいな、と願ってしまう。もっとも、生半可な文句じゃ、井上先生は鼻息一つで弾き返しちゃいそうなイメージはある
    あえて厳しい言い方をさせて貰うが、漫画版の面白さを、テレビ版と異なるって点を踏まえて受け入れられないなら読まない方がいい
    この(4)で、五代雄介、仮面ライダークウガと相対するのは、ハチ種怪人のメ・バヂス・バ。当然と言っていいのか、は微妙だが、コイツもテレビ版とは異なっている
    大きなトコだと、人間に対する殺害方法が違っている。テレビ版は、毒針によるアナフィラキシーショックで人を死に至らしめていたが、この漫画版では、脳に時限爆弾的な針を打ち込み、死の恐怖で追い詰めながら、ジワジワかつ一瞬で殺害している。そう、テレビ版の五代に憎しみの心を増長させ、暗黒面に落としかけた、ヤマアラシ種怪人のゴ・ジャラジ・ダに酷似している
    この差も、私的にはアリだ。何せ、人間の優越感を煽り、残虐性を引き出し、最終的に最悪の現実を突きつけて、絶望のどん底に叩き落としたメ・バヂス・バのゲスさは、漫画のストーリーに深みを与えていた
    この漫画版の本質は、テレビ版とさほど変わっていない。それは人間ドラマだ。人間の強さ、弱さ、脆さ、狡さ、真っ直ぐさが、読み手の心をこれでもかってくらい、強烈に描かれている
    あくまで、これは私の漫画読みとしての勝手な印象だが、きっと、井上先生の人間としての波長は、藤田和日郎先生に近いのだと思う。多分、タッグを組んだら、漫画史に残る、最高の漫画が誕生する
    もちろん、横島先生が命を燃やして描く、クウガvsバヂスも迫力満点で、少年の心が年甲斐もなく熱くなる
    バヂスを倒すとなりゃ、マイティフォームやドラゴンフォームじゃ敵わない
    ペガサスフォームに変身するシーンが、カラーってのがまた、ファンとして嬉しい
    また、一つ激闘を制したクウガであるが、プレイヤーがメ集団となった以上、これから、ますます戦いはキツくなるだろう
    アギトが戦いにどう絡んでくるのか、敵対、それとも、共闘できるのか。また、一条さんと駿河の関係がどう明かされるのか、も気になるトコだ。何より、ドラゴンフォームとタイタンフォームがいつ、変身可能になるのか、もワクワクもんである
    やっぱ、仮面ライダーっていいな
    この台詞を引用に選んだのは、井上イズムを感じたからである。人生、そう簡単にゃ、自分の思い通りになる事ばかりじゃない。だからと言って、凹んでいる暇だってない。ガムシャラに頑張るしかないのだ

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著者プロフィール

石ノ森章太郎

一九三八年(昭和一三)、宮城県生まれ。高校在学中に『二級天使』でデビュー後、一貫して日本漫画界の第一人者として活躍。代表作に『サイボーグ009』(講談社児童まんが賞)、『佐武と市捕物控』(小学館漫画賞)、『マンガ日本経済入門』、『マンガ日本の歴史』全五五巻(アジア漫画大会漫画アカデミー賞大賞)、『マンガ日本の古典1 古事記』など多数。一九九八年(平成一○)一月死去。

「2022年 『文庫 新装版 マンガ日本の歴史 全27巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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