仮面ライダークウガ (10) (ヒーローズコミックス)

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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784864686020

感想・レビュー・書評

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  • ついに、漫画版『仮面ライダークウガ』も一つ目の大台に到達です
    最初から、ファンのハートをしっかりと掴んだ上、全力で揺さぶってくれている漫画ですから、到達それ自体は驚きません
    けど、他の「本物」の漫画と同じく、心から嬉しいです
    私個人の感覚ですが、この(10)は桁違いです
    これまでも、テレビ本編とは違った面白さがありましたが、更に突き抜けた感があります、この(10)は
    仮面ライダーWを主役にした、テレビ本編の「その後」が描かれている『風都探偵』と同じく、良い意味で、実写化が遠ざかっている気がします
    残念と言えば残念ですが、漫画でしか、漫画だからこそ、味わえる良さが濃くなっていくのなら大歓迎です
    仮面ライダークウガこと五代雄介が、様々な戦いと出逢い、別れを経て、人間としても、戦士としても、成長していく一方で、仮面ライダーアギトこと津上翔一は、元来の強くはない心が、度重なる残酷な現実でダメージを負っていき、その上、駿河の誘導で、ますます、人間性が歪んでいき、戻れない所まで沈んでいますね
    もう、クウガとアギトが共闘するのは難しい、いえ、無理でしょう
    そういう意味では、五代雄介と津上翔一が、本気で戦う日が来てしまう可能性は大いにあります
    ファンとして、それを楽しみにすべきなのか、来ないでくれ、と願うべきなのか、迷うとこです
    また、グロンギを狩るアギトの軍団も登場し、ますます、ストーリーは過激になっていきます
    これから、様々な出来事が、五代雄介、仮面ライダークウガの正義を問うてくるでしょうが、彼なら、きっと、笑顔で乗り越えてくれるはず
    この(10)で、あえて、一番の回を決定するのであれば、私はEPISODE:43「共闘」に一票を投じます
    テレビ本編に登場した、グロンギ怪人の中でも、間違いなく、人気が高いであろう、ゴ・バダー・バとのバイクレース&激闘、テレビ本編ではありえなかったクウガとガリマの共闘、なおかつ、雄介とガリマの恋物語、そして、希望が摘み取られるショッキングすぎるラスト
    冗談抜きで、他の回が霞みかねないほどの濃厚さです
    この台詞を引用に選んだのは、愛だなぁ、と感じたので
    死ぬかも知れない、そんな死地に向かうからこそ、愛が恐怖を晴らし、悪に立ち向う勇気を支えてくれるんでしょうねェ
    「心配してくれるのか?それとも―――戦う私の姿を見たくないのか?」
    「!」
    「―――いや、見てくれ。お前には、見て欲しい、私の全てを」
    「なら・・・・・・俺も戦います!サチさんと一緒に!」
    「そうか。それも・・・・・・悪くないな―――好きな男と、共に戦う、というのも」(byガリマ、雄介)

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著者プロフィール

石ノ森章太郎

一九三八年(昭和一三)、宮城県生まれ。高校在学中に『二級天使』でデビュー後、一貫して日本漫画界の第一人者として活躍。代表作に『サイボーグ009』(講談社児童まんが賞)、『佐武と市捕物控』(小学館漫画賞)、『マンガ日本経済入門』、『マンガ日本の歴史』全五五巻(アジア漫画大会漫画アカデミー賞大賞)、『マンガ日本の古典1 古事記』など多数。一九九八年(平成一○)一月死去。

「2022年 『文庫 新装版 マンガ日本の歴史 全27巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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