ダブル (4)

著者 :
  • ヒーローズ
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本棚登録 : 193
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784864688062

感想・レビュー・書評

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  • 役にのめり込む役者が好きなので、タカラは
    役者として惹かれてしまう。
    愛姫と九十九も魅力的だ。
    炎上商法狙いにも見えるキャスティングで舞台の話が来るが
    愛姫がそれをわかっていて九十九と多家良が好きだから
    二人の芝居が好きだから話を受けた、と言うのが好感が持てる。
    男の人と共演するだけで荒れる、と嘆いているのが気の毒だが
    実際ありがちだなと思った。

    九十九と友仁が普通に仲良しなところもいい。
    サプライズで誕生日を祝ったり、アンダーを頼んだりというのも良いし
    役を降ろされて友仁に話しに来ているのに、草むしりをしれっと手伝うところも好き。
    「舞台と映像どっちが上とかない、美学の話」
    テレビドラマの仕事をもらったけれどそれでも舞台で「多家良と演りたかった」
    という九十九が本当に良い。
    おろしたい役者にもっと大きい仕事をあげて降りざるを得なくする
    というのはエグいが、仕事をくれるだけ良いのかもしれない。
    ぶっちゃける友仁に「しんどいな」と言ったり、「任せたぞ」と言ったりするのがぐっとくる。
    ただ愛姫にしたら、自分だけ知らないところで九十九がクビにされていて
    もやもやするだろう。

    黒津監督のところに逃げる多家良。
    受け入れてくれるのがちょっと意外な気もしたが、それだけ認められているということなのだろう。
    「友仁さんと離れたかった」「秘密ならもうあるんです。俺友仁さんが好きなんだ」
    多家良の切ない告白を、あっさり受け入れる黒津監督が大きい。

    離れたい多家良を、彼の家で待っている友仁。
    自分が多家良なら、勝てない感じがしてしまう気がする。
    疲れているだろうにつきっきりで芝居の話をしてくれて。
    好きって言ってもよくない?って、思ってしまっても仕方ない。
    友仁さんの回答が、「わかるか、男の誠実に踏みつけにされるおんなの気持ち」。
    泣くんだ、そこで泣くんだな友仁さん…と思った。

    愛姫ちゃん、ネット見ないと言っていたのに結局エゴサしていて
    なんだかんだで強いなと思う。
    友仁の山崎はつまらなかった、と思っていたり、
    相手の演技が行き過ぎているところでぞわっとしたりするのが
    リアリティがあると思った。
    「演じる役の感情に寄り添うかは役者によって考え方に差がある」。
    友仁に叩かれた時、愛姫は本当は感情を爆発させたかっただろうか。

    舞台がどうなっていくのか、続きが気になる。

  • なんか、スマートフォンの漫画アプリで読んでたんだけど、いつの間にか配信されなくなった?んで、思い切って既刊をまとめ買いして一気読み。
    文句なく面白い。傑作。まだ完結してないけど野田彩子・新井煮干し子の現時点での代表作になることは間違いない。

  • バディなんだ…

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