20代から伸びる人の習慣力 違いが出てくる男の37ポイント

著者 :
  • ヒカルランド
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864710558

作品紹介・あらすじ

この習慣をもっと早くつけておきたかった。ここから伸びる人、ここで止まる人。あなたはできていますか?ベストセラー『「20代」でやっておきたいこと』の著者からの提言。

感想・レビュー・書評

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  • 70歳代の著者の書いた本です。
    最近流行りの「ハック」ではないですが、「本質」をつくような内容となっています

    根底には「社会人は学生とは違う。甘ったれるな。」という考えもあるように感じました
    ただ、「若い者はこうあるべきだ」的な論点がないわけではないのが残念。
    また、「ブラック企業」のことを考慮せず「努力は報われる」的な発想もいかがかと。

  • 積ん読チャレンジ(〜'17/06/11) 9/56
    ’16/06/25 了

    この手の本では珍しく共感できるものが多かった。
    はっとさせられる部分も多々あり、中でも「通信マメ」になって知人や仕事の付き合いのある人にこまめに連絡をとりなさいという教えは教訓にしたいなと思った。

    この本は習慣をうたった本であると同時に、仕事の人間関係、他者との付き合い方のヒントが込められた本だった。

    他者の悪口を言わないというのは時分が生きる上で基本としているルール。
    「酔ってはいるが、相手が口にした会社への不満、誰それの好き嫌い、他人に知られたくない個人的な事情などは、不思議なことに覚えているもの。忘れているのは「ここだけの話」という約束だけだ」(P154)という記述は、酒が入ると自制が効かなくなる身としては、自分に課したルールにいかなる時も従おうと思わせる契機になった。

    また、人付き合いのヒントという面では初心者の時分に嫌な上司から賭けゴルフをやらされ、散々負け越した人が、その上司を見返すためにプロ級のゴルフプレーヤーになったという話が面白かった。
    下半身強化のためにどんなに空いている電車でも座らず、吊革につかまりながら踵を上げ続けて下半身強化に努めたと言うのが素晴らしい。
    嫌な人間を反面教師にする、というのは良くあることだが、ここまで自分の嫌な人間を糧にして成長した人を僕は知らない(笑)

    ただし、決定的に僕と筆者の意見が違うなと感じたのは以下の2箇所。

    「要は、最初に渡されたメモの金額が間違っていたのだ。レストラン側のミスである。それでも、そのミスに対して謝罪があれば、私も納得したかもしれない。だが、それもない。
    やがてレストランのマネージャーが来た。
    「そちらのミスはわかった。でも、数百円といえども、請求額が一度目より多くなっているのは納得できない。『すみませんでした』もない。私があなたの立場だったら、その差額は自分のポケットマネーで負担しますよ。それがサービス業というものじゃありませんか」
    そのマネージャーは、丁寧な態度で私の主張を全面的に受け入れた。
    せっかくのディナーにケチがついた格好になったが、私は黙っていられなかったのだ。その最も大きな理由は、私がこのホテルを好きだからである。レストラン側のいいなりに勘定を払うこともできたが、そうしてしまうと私は二度とこのホテルを訪れることはないだろう。私は、またこのホテルを訪れたいからこそ、異議を唱えたのだ。サービスの何たるかを従業員に知ってほしかったのである。」
    この箇所などはもう自分は何様のつもりなのかと言いたくて仕方がなかった。
    クレーマーは往々にして「自分が店員を教育してやった」と勘違いするものだが、その典型だと言えるだろう。

    もう一つは以下のくだり。

    「マニュアル全盛の時代。ファーストフード店などにおける接客術が、まさにこれだ。
    「ハンバーガーを百個ください」
    「子たらでお召し上がりですか」
    「バカやろう、オレ一人だよ。見りゃわかるだろ。食えるわけないだろう。おまえ、食ってみろよ」
    これは大衆演劇のスターである梅沢富美男さんがテレビで憤慨していたエピソードだが、「嘆かわしい」のひと言だ」(P81)
    全く意味が分からない。
    何で見ず知らずの人間にバカ呼ばわりされなければならないのか。
    店舗に二階があって友人がいるのかも知れないし、帰ることを前提に話を進められることに気分を害する客もいるかも知れない。

    それよりも、電話注文もせずにいきなり店頭で100個もハンバーガーを注文する方が常識を疑うべきだろう。
    この部分のすぐ後に筆者の言葉として「コーヒーだけを頼んだ客に「こちらでお召し上がりですか?」はおかしい。コーヒーは「飲むもの」であって「召し上がる」ものではない。私は不思議で仕方がない。「こちらでお飲みになりますか?」と尋ねねることや、一人で来店して五個も十個もハンバーガーを頼む客に「こちらでお召し上がりですか?」ではなく「テイクアウトでしょうか?」と尋ねるのが、そんなに難しいことだろうか。」とあるが、これも腑に落ちない。
    「飲む」の敬語として「召し上がる」を用いるのは正しい用法だ。
    物書きで食べている人間の指摘としてどうなのだろうか。
    無知を露見させていて恥ずかしい……


    全体的には読みやすく共感できる部分もあったが、後半に指摘した2点があまりにも自分の価値観と合わなかったので、自分との相性は今一つ。


    以下、気に言ったフレーズ。

    「先輩や上司のプロの力を見誤ってはいけない。
    往々にして、逆に優しい先輩や上司が実は「アマ」であることも多いのだ。」(P20)

    「「暗記は意味がありません」
    そんなことを主張する人は、知識や技術の習得ということがわかっていない。基本的な知識の蓄積のその先にしか、応用力や独創的発想は生まれないのだ」(P25)

    「仕事って、歯痛のようなものだと思うんです。痛いなあ、どうしよう、痛み止めを飲もうかなんて考えていても、歯痛は絶対治りません。(略)歯が痛くなったらすぐ歯医者へ行く。それと同様、この仕事はどうすれば正しい処置かを考えて、速やかにやる」(P29)

    「いまが充実していて、未来へのビジョンを持っている人間なら、昔話などしているヒマはない」(P166)

    「雨降って地固まる」ということわざ通り、雨を謝罪に、地を人間関係にたとえれば、いい謝罪は、いい人間関係を生み出すこともあるということだ」(P182)

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著者プロフィール

大阪生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。文化部長、出版部長を歴任後、1977年に日本クリエート社を設立。

出版プロデューサーとして活躍するとともに、生活経済評論家として新聞、雑誌などさまざまなメディアに執筆し、講演活動も数多く行っている。

主な著書に『男の品格』『「孤独」が一流の男をつくる』『男の嗜み』『60代からやっていいこといけないと』など多数。

「2022年 『20代で身につけたい5つの習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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