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- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864880619
作品紹介・あらすじ
流動し続ける現実に、文学は、宗教は、どう向き合うのか。福島県三春町在住の僧侶・作家による、十年以上にわたる「風流」=「ゆらぎ」の軌跡と禅のエッセンス。「今」にゆらぎながら、常に重心を取り直す禅の智慧。
感想・レビュー・書評
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P187「余白の美」
禅宗では修行者の指導に当たる人を「老師」と呼ぶ。
若くても免許皆伝なら皆「老師」。
人は若い頃に獲得したものを
「老」とともにどんどん喪失していく。
それが禅の道場で、指導者を
「老師」と呼ぶ所以である。
道場で雲水がしていることは
あらゆるものを喪失する体験。
通常は「老」衰によって失うべきものを
雲水たちは修行によって無理矢理に奪われる。
新たな価値観の体得者こそ「老師」なのである。
「老」を先取りした人、とも言える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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