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- Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864880725
作品紹介・あらすじ
横隔膜のあたりに冷たい水のような笑いがにじんでくる-60年代年からの"単行本未収録"作品を集成。江藤淳との"模倣論争"全貌をここに解禁!初期15年間の全作を網羅した300枚に及ぶ一大文学論「作品ノート」と辛辣なユーモア溢れる50篇350枚を初めて集成した著者最後の随想集。
感想・レビュー・書評
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文学
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『倉橋由美子全作品』の『作品ノート』を始め、単行本未収録のエッセイを纏めたもの。
未収録エッセイは『わたしのなかのかれへ』や『最後から二番目の毒想』など、倉橋由美子の普段のエッセイで、読んでいるとちょっと意地の悪い笑顔になってしまう。これを端正な散文にで書いてあるのだから凄い。
更に面白いのは『作品ノート』の方で、『お手本』にした先行作や執筆の動機など、かなり赤裸々に書かれているのでは?
小説でもエッセイでも、倉橋由美子の文章は端正としか言いようがなく、読んでいると本当に気持ちがいい。未収録のエッセイはまだかなり残っているようなので、第2弾の刊行を期待。
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