ぶどうのなみだ

著者 :
  • パルコ
3.36
  • (18)
  • (41)
  • (55)
  • (13)
  • (8)
本棚登録 : 546
感想 : 48
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865060874

作品紹介・あらすじ

北海道・洞爺湖のパン屋を舞台に心温かな人々の交流を描いた「しあわせのパン」に続く北海等物語第2弾。

北海道・空知を舞台にワインに情熱を注ぐ兄(大泉洋)と、地に足をつけ麦を育てる弟(染谷将太)、旅を続ける女(安藤裕子)、
そして町の人々の交流を描いた、大切なものをみつける物語です。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • しあわせのパンが大好きで、こっちもみるしかない!と思って購入
    登場人物達がみんな不器用な感じで…それが良いんだと思うけどあんまり感情移入が出来なかったな
    でも北海道の広いくて美しい風景が浮かぶ素敵な本だと思う。

  • 北海道・空知を舞台にワインに情熱を注ぐ兄のアオ(碧)と、地に足をつけ麦を育てる弟のロク(緑)、旅を続ける女(エリカ)、そして町の人々の交流を描いた、大切なものを見つける物語。

    アオは指揮者として美しい演奏を作り、人を喜ばせるという夢を叶えるため、17歳の時に父と弟を故郷に置き家を出る。夢は叶いフィルハーモニーの常任指揮者になるが、突発性難聴によりその道は絶たれた。その後、故郷に帰りワイン作りに情熱を注ぐ。

    いつか運命の樹の下に植えた葡萄でワインを作り、男三人で乾杯する日を夢みていた父。弟のロクはそれを知っていた。そんなロクは兄をワイン作りに没頭したい、必死になりたい、自分の出来る限りの事をやり続けないと失ったものを取り戻せない、乗り越えられない、生きられない人種と言い認めようとしない。兄に対する嫉妬と、幼い頃、兄が故郷を離れた寂しさがそう思わせるのか。

    エリカは子供の頃に家を出て行った母とのアンモナイトの思い出を胸に生きて来た。一人で旅を続け、アンモナイトの化石を掘りながら、母との一番大事な根っこの部分に、一番大きな折り合いをつけて。

    それぞれが心に傷を持ち、その傷を克服しようと懸命に生きている。自分の事だけで精一杯だった彼らは大切なものを見つける事が出来たのか。

    映画は観ていないが、本では伝わらない山や丘の景色、葡萄や小麦の色など、スクリーンで観た方が感動するのだろうな。

  • 映画観たいな。なんか文字で読んだあとだから、映像を純粋に楽しめるような気がする。

  • 好きなフレーズ
    人の心を動かすのは、音楽であり、言葉であり、行動であり、そこの根にある愛なのである、と、エリカさんは僕に教えてくれました。

    でも、しあわせのパン のほうがよかったな…

  • 心に傷を負った男女の過去の乗り越えるまでの過程や空知という場所でのワイン造りに対する思いが詩のように語られる作品。

  •  自分が生まれ育ったのはこの小説の舞台となった北海道空知地方です。協力としてクレジットされている山﨑ワイナリーにも、有名になる前から何度もワインを買いに行っていました。読んでいてふるさとの空気を思い出しました。作中で触れられている、葡萄畑にたんぽぽが一面に咲いている景色を実際に見たことがあって、そのときはただきれいだなと思っていましたが、その理由がわかりました。
     自分を育んでくれた土地や人を否定してはいけないとか。しっかりと向き合うことが大切とか、メッセージはとても伝わってきました。
     ただ、メッセージを感じた割には読み応えが軽くて「オシャレ」過ぎな感じがしました。(映画は未見ですが)最初から映像化するのを前提で作ったような描写が残念。映画のあらすじを読んでいるようでした。

  • 2018.07.09

  • アオとエリカは再開できたのだろうか。

    アオのワインはどんな出来だったのだろうか。

    色々想像してしまう。

    2018.4.26読了

  • 映画は公開当時に観ていて、その時に買った小説版を今さらながら読む。映画よりもエリカの掘り下げがされてるかな?映画の内容をだいぶ忘れてしまったけど、もっとアオがメインの話だったような気がする。
    読み終わって一番思ったのは、この話は映像で観た方が良さそうだな、ということ。感情だったり記憶だったり、細かいところは文字にされた方が分かりやすいけど、景色や料理は目や耳で感じたい。
    …やっぱり「しあわせのパン」が好きだな(笑)

  • 映画館行けなくてDVDで見たんだけどやっぱ家だとあまり集中して見れないから本読んでこんな話だったんだってなった。

全48件中 1 - 10件を表示

三島有紀子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
坂木 司
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×