- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865061079
感想・レビュー・書評
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色んな方のが読めるのがいい。
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アンソロジー、そば。
で、特になんの説明もなくひたすらそばに
関するエッセイだけで良し。
最近のお仲間感ばかりアピールする
アンソロジーには辟易する。
最近なぜか蕎麦が食べたくて食べたくて、
読んでまた食べたくなった。
小さい頃はあまり好きじゃなかったのに、
これが大人になるということか…
まだ日本酒も飲めないけど、
蕎麦屋での一杯には確かに憧れる。
ただ、東京のまずい水で作るそばに
美味いも不味いも差があるか?と思う長野生まれ。
やはり知り合いがやっている蕎麦屋の蕎麦が一番美味しいな。
県外車も多いわけだ。 -
一行目:ひとりで町を歩いていて、ひとりで酒がのみたくなったら、私は迷わず蕎麦屋でのむ。
老舗蕎麦屋の話が多いが、自分でも打ったり、奥地までわざわざ食べに行ったり、店主の人柄であったりー。これまでのカレーライスやお弁当とおは違った味わいでまた面白い。
特に、どうしても蕎麦=お酒となるようで、呑んだ話と一体になっているものが多い。ごくり。 -
2015-9-7
蕎麦が食べたい -
この間は別のアンソロジーでラーメン読んで、
どうしてもラーメンが食べたくなった。
もちろん、食べた。
今回ももちろんそばが食べたくなった。
あいにく、在庫がなくて食べれなかった…。 -
面白い。カレー編より面白いかも。
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そば、とくれば「江戸っ子」だろう。関西人としては、心のどこかに「ケッ」という気持ちがあるのを否定しがたく、そばなんてそんなおいしいもんじゃないよね、他にうまいものがないんでしょ、大体東京の麺類の真っ黒な汁はどうよ、なぞと悪態をつきたくなる。ところが、これを読んでると、むらむらと、ああ、おいしいそばが食べたい!今すぐに!と、新幹線に飛び乗りたくなってしまう。
そばを語るのは、江戸(東京)を語ること。池波正太郎、杉浦日向子、山口瞳、吉行淳之介、松浦弥太郎…、名だたる名手たちが登場して、滋味あふれる語りを聞かせてくれる。池波・山口両氏のものは、以前読んでよく覚えているものだった。こういう練達の語りをもう読めないのがあらためて寂しい。
一方で、関西出身者のそば語りも載っていて、これがまた面白い。川上未映子さんが、いつものリズミカルな言葉で、はじめて東京でそばを食べた時のオドロキを語っていて、そうそう!とうなずく。中島らもさんが、蕎麦屋で酒を飲むクセがついたのは何故かということを書いていた。大衆酒場はやかましくて耳をおおいたくなるが、「そば屋には酔っぱらいがいない」「見たことありますか?そば屋で大酒飲んで隣の客にからんだり、友人にかつがれて帰ったりしている人を」。うーん、確かに。有線のない店も多く、「ひっそりした店の中で、まばらな客から少し離れて、ほんの少し後ろめたい思いをしながら酒を飲むのはいいものだ」。ちょっとやってみたくなるなあ。
もちろん、地方のそばも様々出てくる。このシリーズはいつもそうだが、バラエティに富んだ書き手が選ばれていて、自分からはまず手を出さない方の文章が読めるのが楽しい。今回は、神吉拓郎氏、獅子文六氏のものが、どちらも飄々とした味わいで面白かった。
表紙の写真はかけそば(関西ではこういう言い方はしないと思うが)。先日夕刊で連載中の「勝手に関西遺産」で、「東京のネギは白い」ということを知り、びっくりしたが(いやあこの歳になっても知らんことっていっぱいあるのね)、この写真で、やっぱり、と確認。汁も当然黒いねえ。思い出すのは京都での大学時代、東京出身の友人が大学食堂で初めてうどんを食べた時の話だ。うすーい色の汁に困惑した友人は、そうか!これは自分で醤油を入れて味をつけて食べるんだなと思い、卓上の醤油をたっぷり入れたそうだ。当然食べられたものではなかったわけだが、周囲からの冷ややかな視線が悲しかったと言っていた。悪いけど、笑った。