サ道 ととのいの果てに

  • PARCO出版
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865063837

感想・レビュー・書評

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  • 休みに一気読み。

    岩盤浴は好きだが、熱すぎるサウナは苦手。でもなぜかサウナにまつわるこの本を思わず手に取ってしまった。

    時として、本には強烈な引力がある。
    もちろん、乗るかそるかは自由だけれども、こういう引力には逆らわない方が案外得することが多いという、エビデンスのない経験則。

    そんなわけで、このエッセイを読んでみたわけだが、サウナに入りたくなってしまうような、そんな魅力がたっぷりと詰まった一冊だった。
    この本を借りて、返却期限が明日までなので、ギリギリの滑り込みで読んだのだが、最初に読んでおけばよかったと少し後悔…。

    日本のサウナは、ドライサウナといって、本場のヨーロッパ(フィンランド)のものとは、全く異なる独自の進化を遂げたそう。ロウリュウという、ミストサウナがあちらの主流で、専門の国家資格もあるというのは驚いた。

    サウナとは、自分の中で「追い込む」とイメージが強すぎて、「整う」という言葉が流行りだした頃、岩盤浴は整うんだけどな、なんて思っていたが、正しい作法を知らなかっただけなのだ。

    サウナで「整う」ということは、究極のところ、毎日のルーティンを「整える」ことなのかもしれない。

    残念ながら、コロナで温泉から足が遠のいていたが、これをきっかけに、行動してみるのもよいかもしれない。

  • マンガサ道も大好きだけど、カツキ先生の書く文章とても好き。あっという間に読了。
    サウナに関する本だけれど、それだけじゃなくて、日常生活に関わる部分もたくさん。わたしも生活を改めたい。
    最近コロナの感染者数が増えて、サウナ控えていたけれど様子を見てまた行こうと固く決意。♨️
    サウナーにも、サウナに関心のない人にも読んでほしい一冊!

  • 著者のサウナマンガは読んだことあったが文章は初めてだった。驚いたのがなにしろ文章がわかりやすくてうまい。漫画家さんはやはり言葉も紡ぎ出すのでうまいもんだなと実感して。

    とりたててサウナに関する新鮮なトピックはないが、まあゆるく読めるのでリラックスできる。

  • サ道をきっかけにサウナにハマった私にとって、タナカカツキ氏は誇張抜きに「人生を変えるきっかけ」をくれた人。

    サウナで得られる「気持ちよさ」にフォーカスをあて、生活すべてで「ととのい」を求めることで何気ない日常を輝かせる。なんて素晴らしい考え方!

    この生き方、考え方は本当に見習わせていただきます。

    サウナ好きだけでなく、普段生活していて何となく「モヤッとしている」方にオススメの本です。

  • 前半は、サウナ好き漫画家が、サウナがブームになる前からの活動。後半は、サウナ好きが興じて朝型人間になっていく様の解説。
    おじさんが集まるサウナの時代から、今のサウナブームまでの変遷は興味深い。さすがは漫画家で、5感で表現する感性はすごいなあと、シンプルに感服。ととのうをサイケデリック表現とか、サ道のフォントなど、細部にまで凝っていたんだ。サ道ドラマファンだったので、その裏話も聞けてうれしい。ドラマは根っからのサウナ好きのスタッフで作られた、とのこと。なるほど。シンプルに「好き」が伝わってくるドラマでした。押しつけがましくもなく、自分が好きで入るサウナね。
    リトアニアのウィスキングは、いつか受けてみたい。
    フィンランドの極寒湖で、手すりが凍るから手の皮ちぎれそうエピソードは手に汗ものでした。
    日本のサウナも、これまた立派なサウナ文化だ!

    後半の、生活スタイルが朝型に変わった話は興味深いけど、ま、これは、一つのライフスタイル、ととらえた。
    VRサウナは、、、個人的にはわからない。サウナこそ入って気持ちよくなるものだろうに。私はやってみずに文句ばかり言う層だろうか。

  • 近所のスパでサウナ終わりにこの本を読むという経験。
    サウナの指南書とか体験記、というよりは後半のライフハック的な内容が印象に残った。

    特に「時間の解像度を上げていく」という考え方。
    これは私も大事にしたいと思った。
    日常に仕組み化・ルーティンを取り入れることは、
    決して毎日を退屈にすることではない。
    むしろ日々の自分の変化に繊細に気づけたり、
    何か特別なことに気づける余裕を与えてくれるということなのかもしれない。

    私の生活にもルーティンを取り入れてみたいと思った。

  • サウナブームの立役者である漫画家のエッセイ。サウナの効用はは現代人が忘れかけている肌感覚を呼び覚ましてくれる事だ。視覚優位の生活に肌感覚の刺激は必要なのかもしれない。
    サウナに入りたくなる一冊だった。

  • 整うが浸透する前からの話。
    言語化するのが、
    難しい感覚を色々試行錯誤しているのが、
    わりと面白い。

  • リトアニアのウィスキングがすごい気になった
    きっとそのうちゴッドファーザーあたりが導入しはじめるんじゃないかなと踏んでいる
    体いっぱいに自然を感じたいと思う
    「温室経」の存在も気になる...タナカ氏の要約で笑った
    ドラマ「サ道」組の似顔絵が可愛かった
    読んでるだけでととのった気になったし今日もサウナ行きたくなった

  • 面白かった!
    エピソードはクスッと笑えるものも多いし、サウナに留まらず生き方を考えさせられるフレーズも多かった。
    「海外でテレビ見れるサウナ室の話がうける」
    「ととのうことを目的にするのではなく、現状を受け入れる。思考よりも感覚にフォーカスしてサウナを楽しんでほしい」
    「人が自然と深く結びついて、自然から享受するものをともに喜び合う リトアニア世界サウナ祭り」
    「店独自のクリエイティブを発揮しなければ人気店にはならない」
    「休むことを勧められる社会だが、休み方が分からない人も多い。脳をカラッポにできる。感覚の世界に浸れるのがサウナ」
    「ヤル気に頼らず、すべてをルーティン化すると、エネルギーを使わないし、結果も出していける」
    ・アヴァント
    ・ウィスキング

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著者プロフィール

漫画家。代表作は『バカドリル』『オッス!トン子ちゃん』『サ道』など。「コップのフチ子」の生みの親、サウナ大使等多彩な顔を持つ。

「2016年 『空想キラキラ動物園』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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