自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド

  • 法研
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865134377

作品紹介・あらすじ

自分で直接自分を傷つける自傷行為と、目的はそうではなくても間接的に健康を害してしまう摂食障害(拒食症、過食症など)、依存症(物質乱用・依存)は、それぞれ別の行為のように見えますが、実はつながっています。
そして、こうした自分を傷つけてしまう行為の根本には、そうしなければならないほどの「生きづらさ」があります。
本書は行為だけではなくその根本の「生きづらさ」に目を向け、自傷行為をやめられない人、そのご家族、支援者に向けて、知識と回復のための考え方をわかりやすくかつ具体的に解説します。

・誤解の多い自傷行為が理解できる
・心に抱えた生きづらさと共存するために
・傷つけなくても済むためのスキルを身につける

感想・レビュー・書評

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    https://www.asubaru.or.jp/104161.html

    自分を傷つけてしまう人のためのレスキューガイド | 法研の本
    https://www.sociohealth.co.jp/book/detail/30210437.html

  • 自傷を行なう患者さんに読んでもらっています。やはり医療者は患者さんに届く言葉を使う必要があり、そのためには患者さん用の本(良質なもの)を読むことも大事。どう分かりやすく伝えるか、を鍛えましょう。

  •  自傷行為がリストカットのような直接的なものだけではなく、間接的に自分を傷つけることになる摂食障害や、物質乱用から依存まで含むことを知らなかった。
    知識のある人からすれば、浅くて入門用のような内容の本かもしれないけれど、あまり知らずに実際にどういうものなのだろう、と手にした者にとっては、読みやすくてわかりやすかった。知らずにやってしまいがちな行動も、この本で気づくことがあり、参考になった。

  • まだ読んでる途中ですが、分かりやすいです。
    学会で著者の講演を聞く機会があり、すごく印象的だったので、購入。話が上手で、熱心で素敵な先生です。

  • 自傷までいかなくても、何かしらしんどいことがあった時に、状況を変えられる方法ががあります。
    全部やらなくても、ひとつでもやれそうなことやできそうなことをやって、つらい気持ちから抜け出せたらいいなと思いました。

  • 自分を傷付ける行為…心の痛み
    ・直接的な自傷行為
     死ぬ意思をもたずに自分を傷付ける
     →対人関係に好ましい変化をもたらしたいという願望。エスカレートすると死に繋がる。
     摂食障害
     →万引きや自殺といった行為に繋がる場合がある。

    なぜ自分を傷付けるのか。
     相談出来ない、コントロール可能感、他者をコントロールしようとする自傷。
     →やめにくくなる。

    ・否定される関係性、支配される関係性、本当のことをいえない関係性。

    検査と診断…病院のメリットとデメリット

    ・家族だけでの支援は難しい
     学校、兄弟姉妹

    ・置換スキルを身に付ける
    ・支援を求める
     ネットよりリアルの方が望ましい。親兄弟は近すぎて支援が難しい。恋人との関係を見直す。
    ・生活習慣を見直す。
     睡眠、食事、運動
    ・再発は多々ある。動揺しない。

    〇子を持ったら、読んでおきたいかも。早期発見と支援の手掛かり。

  •  自傷行為をしてしまう人、周囲へのアドバイス本。

     リストカットだけでなく摂食障害など、広く自傷行為を扱っている。広くその理解から本人、周囲の対策まで書かれている。専門知識がなくても非常に読みやすい内容。
     自傷行為をしている人や気になっている人がまずは手に取ってほしい一冊。

  • 自分を傷つけてしまうメカニズムをコントロールのしずらさや鎮痛作用、アディクション化、悪循環などと説明
    家庭でできる工夫や置換スキル、支援の求め方など具体的に記載されている
    支援者も当事者も役に立つと思われる良著

  • 自傷行為は他人の気を引くために行われているというのは誤解。自傷行為は自殺とは区別されるが、自殺のリスクが高い群。神経性過食症の不適切な代償行動は嘔吐が最も多い。そのほかにも排出行動(パージング)、体調が悪いのに運動する、異常に長時間運動する、何かに駆り立てられるように運動してしまうなど。噛むだけで吐き出す(チューイング)も。意思の力でやめるのは難しい。行動が強化され、依存の悪循環に。認めたくない感情(トラウマや怒り)を痛みで蓋をする。自分で説明できる痛みで気をそらす。自傷による鎮痛作用:仮説だが、自傷を行うと脳内でモルヒネ様物質、エンケファリン、βエンドルフィンの分泌が盛んになる。他者をコントロールしようとするアピール的な自傷行為の危険性:効果が薄れるとより危険な方法をで行うようになる。自傷を行う人は、自分と大切な人との間に不健康な関係性が築かれている①否定される②支配される③本当のことを言えない。ボディモディフィケーションとは、身体改造のこと。ピアス穴をあける。タトゥーをいれる。心の痛みを緩和するための対処行動として行われた可能性はないか。アンカーを見つける:自傷をしない時間帯はないか。→コントロールに役立つ。セーフティボックスを用意する。

  • 当事者として悩んでいることへの対応が書かれており、とても参考になった。

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