あなたと、わたし

  • 日本写真企画
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865620849

作品紹介・あらすじ

女優、タレントとして活躍の場を広げるサヘル・ローズとフォトジャーナリストとして精力的な活動を続ける安田菜津紀による写真詩集。

悩んでもいい。泣いてもいい。ときには立ち止まってもいい。それでもきっとあなたにしかできないことがあるから。二人の紡ぎ出す世界が「あなた」と「わたし」を優しく包み込み、一歩踏み出す勇気をそっと後押ししてくれる。

感想・レビュー・書評

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  • 波乱万丈の生い立ちを書いた詩
    あなたと、わたし
    2018.12発行。字の大きさは…中。2022.02.21読了。★★★☆☆

    華麗に装うサヘル・ローズ36才は、4才頃に実の親を亡くし、7才までイランの孤児院で過ごし、8才の時に今の養母フローラ・ジャスミンの養子になって日本に来ます。そしていまは、タレント、女優、モデルとしてテレビに出ています。サヘル・ローズとは「砂浜に咲く薔薇」という意味。薔薇が好きなフローラ・ジャスミンが「薔薇は砂浜に咲かないはずだが、自らの力で困難に立ち向かう力強さを持ってほしい」という想いで名づけました。

    その生い立ちは、イラン西部のホラムシャハルに近い小さな町に14人の大家族の末っ子として生まれます。1989年2月下旬、イラン・イラク戦争さなかに国境近くにあったその町はイラク軍の空爆により壊滅、そして家族とは4才で生き別れます。その町へ救護隊ボランティア要員としてテヘラン大学からかけつけていたフローラ・ジャスミンに救い出され、孤児院で暮らすこととなります。

    フローラ・ジャスミンの生家は身分の高い家柄であり、身元の明らかでないサヘルを養子として迎えることに反対する。フローラはサヘルを養子に迎えたことにより生家より経済的な援助などを受けることが出来なくなった。それらの事情を日本に留学していたフローラの婚約者(イラン人男性)に相談、来日を勧められた。1993年8月13日に、フローラはサヘルを連れて来日しましたが。婚約者に躾と称して虐待され2人で公園でたびたび過ごしていると……。

    サヘルは、高校3年生の時にJ-WAVEのオーディションを受けたのがきっかけで、「GOOD MORNING TOKYO」で初のラジオレポーターを経験し芸能界入り。大学と声優の専門学校に通いながら、外国人のエキストラとして事務所に登録し、「奇跡体験!アンビリバボー」や「ザ!世界仰天ニュース」の再現ドラマに出演した。

    【読後】
    詩は、寂しく、孤独な心の叫びが。
    家族を亡くし戦場からの叫び声が聞こえます。
    胸が打たれ、涙も出ず、ただただ詩を読み続けました。

  • 色々なことを考えさせてくれた。
    自分自身を愛して。簡単なようで難しい。
    色んな視点からの声が載ってて…本当に難しい詩集やった。
    また、何度か読んで咀嚼していきたい。

  • 《図書館》【再読】再度読んだ時が、感動した。多分、今が不安定な世だからだろう。

  • 写真も詩もそれぞれいいのに、両方だと何か物足りない。

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著者プロフィール

俳優・タレント
1985年イラン生まれ。幼少時代はイランの孤児院で生活し、7歳のときにフローラ・ジャスミンの養女として引き取られる。8歳で養母とともに来日。高校時代に受けたラジオ局J-WAVEのオーディションに合格して芸能活動を始める。レポーター、ナレーター、コメンテーターなど様々なタレント活動のほか、俳優として映画やテレビドラマに出演し舞台にも立つ。
また芸能活動以外で、国際人権NGOの「すべての子どもに家庭を」の活動では親善大使を務めていた。私的にも援助活動を続け、公私にわたる福祉活動が評価され、アメリカで人権活動家賞を受賞。著書には『戦場から女優へ』(文藝春秋)、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏との共著で写真詩集『あなたと、わたし』(日本写真企画)がある。


「2022年 『言葉の花束 困難を乗り切るための“自分育て”』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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