「愛国」という名の亡国論 ―「日本人すごい」が日本をダメにする

著者 :
  • さくら舎
2.84
  • (1)
  • (2)
  • (11)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 90
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784865811230

作品紹介・あらすじ

『新・観光立国論』デービッド・アトキンソン氏絶賛!

「日本人は優れている」「日本は世界一」をうたうマスコミの「愛国報道」とはいったい何か。本書はそれら愛国報道の問題点を検証するとともに、その本質に迫っていく。愛国報道は戦前から何度かブームをくり返しているが、その根底にあるのは「日本民族至上主義」、いわゆる「優生学」で、戦前の朝日新聞はそれを推していた。反日と愛国は表裏一体であり、反日マスコミの代表格・朝日は愛国マスコミでもあったのだ。そもそも日本は、ドラッカーが指摘するようにファシズム(全体主義)的な社会である。「愛国」が生まれるカラクリを解き明かし、危険なブームに踊らされて「いつか来た道」をたどらないための警告の書!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 何年か前に読んだ。
    この本を読む読者なら、そんな事知ってるよー!だろうけど、実際国際商談会の場での日本企業のアピールのマズさも相変わらずだし、筆者としては歯痒いばかりだったんだろう。
    そんな歯痒さが行間から滲み出てる本。 

  • 多分、2020年に読んだと思うが、登録してなかったので登録する。この作者は、書いている中身はまあまあ面白いのだけれど、この人特有の、「ほら、私がこう書いたら、あんた方は怒るでしょ。でも、ほら、このとおり、私が正しいのよ。」というような文体が、大変気に障る。でも、そういう個性が好きな人もいるから、読者がついているのかもしれませんが。

  • 作者の考えには基本的に同意なのだが、同じような事例を同じような論調で何度も何度も繰り返すので、酔っ払ったオヤジにクダをまかれているような気分になり、途中から飛ばし読みした。

    結論は最初に持ってきて、整理した論理展開、章立てにすれば、もっと読みやすくできると思うので残念。

  • 社会
    メディア

  • 『「愛国」という名の亡国論――「日本人すごい」が日本をダメにする』
    著者:窪田順生(ライター)

     かぎ括弧が氾濫する本(つまり週刊誌読者に最適化されている本)。扱うテーマ・問題意識はタイトル通り。
     以前から、早川タダノリ『「日本ゴイゴイスー」のディストピア』など、本書と同テーマの本は何冊か刊行されていたので、一応こちらも確認した。「日本人論」もチラッと登場。
     内容評価は置いといても、学術系の用語の使い方が気にかかってしまった(PR文にある例だと、[日本民族至上主義=優生学]のように表現しているとか)。
     メディア側の情報(いつの間にか日本すごい番組・記事を世に出すに至るプロセスなど)は勉強になった。


    【版元】
    定 価:1,500 円+税
    発売日:2017年11月8日
    頁 数:240ページ
    判 型:四六判・並製
    ISBN:978-4-86581-123-0

    〔……〕愛国報道は戦前から何度かブームをくり返しているが、その根底にあるのは「日本民族至上主義」、いわゆる「優生学」である。戦前の思想が平成日本にもいまなお影を落とし、「日本のすばらしさを訴える」「日本人の美徳を世に広める」という愛国報道の美辞麗句の根っこには「われわれ日本人は優れた民族」という驕りが潜んでいる。そもそも日本は、いまもなおドラッカーが指摘するようなファシズム的なにおいのする社会である。全体主義的社会のなかで「愛国」が生まれるカラクリを解き明かし、危険なブームに踊らされないための警告の書!

    窪田順生(くぼた・まさき)
    1974年、東京都に生まれる。ノンフィクションライター。学習院大学文学部史学科卒業。在学中より報道番組のスタッフとして制作に携わる。「世界ふしぎ発見!」(TBS系)やドキュメンタリー番組のアシスタントディレクターとして活動後、「フライデー」記者、朝日新聞記者、「実話ナックルズ」などの副編集長を経て、現在は週刊誌や月刊誌などに取材記事を寄稿するかたわら、豊富なメディア経験をいかして企業や公共機関の報道対策アドバイザーもつとめる。 IT mediaビジネスオンラインにて「スピン経済の歩き方」、ダイヤモンド・オンラインにて「情報戦の裏側」を連載中。著書には『スピンドクター ――“モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術』(講談社+α文庫)、『14階段――検証 新潟少女9年2ヵ月監禁事件』(小学館、第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞)などがある。
    http://sakurasha.com

    【簡易目次】
    序章 心地よくて危険な「日本礼賛番組」 
    第1章 「日本礼賛番組」の自画自賛が日本を狂わせる
    第2章 牽強付会な「愛国報道」が日本をダメにする
    第3章 いまでもオリンピックが「国威発揚」の国・日本
    第4章 「愛国」ブームをつくったマスコミの総力戦
    第5章 「愛国」と「反日」は表裏一体
    第6章 戦前から「愛国報道」が抱える闇

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1974年、東京に生まれる。ノンフィクションライター。学習院大学文学部史学科卒業。在学中より報道番組のスタッフとして制作に携わる。「世界ふしぎ発見!」(TBS)やドキュメンタリー番組のアシスタントディレクターとして活動後、「フライデー」記者、朝日新聞記者、「実話ナックルズ」などの副編集長を経て、現在は週刊誌や月刊誌などに取材記事を寄稿するかたわら、豊富なメディア経験をいかして企業や公共機関の報道対策アドバイザーもつとめる。IT mediaビジネスオンラインにて「スピン経済の歩き方」、ダイヤモンド・オンラインにて「情報戦の裏側」を連載中。
著書には『スピンドクター』(講談社+α文庫)、『14階段』(小学館)などがある。

「2017年 『「愛国」という名の亡国論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

窪田順生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×