- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865811407
作品紹介・あらすじ
四六時中ことばと格闘している現場の生の話!
朝日新聞朝刊で2015年4月から毎週、好評連載中の「ことばの広場――校閲センターから」。第一線の校閲記者たちが繰り広げる「ことば」との格闘が一冊に。
ことばづかい、読み方・書き方、字源・語源、若者ことばから死語のはなしまで、縦横無尽に展開。「語彙」ブームに一石を投じる本!
感想・レビュー・書評
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講談社の「熟練校閲者が教える間違えやすい日本語実例集」がストイックに言葉の誤用例を列挙していたのに対して、こちらはもう少し幅広く日本語全般に関する話題を扱っている。こちらもコラム的な域は出ない(コラムを書籍化したものなので当然ではある)けど、幅広い話題とそれをテーマごとにまとめた構成のおかげで、羅列感・単調感のあった講談社よりも読んでて飽きない。
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期待した程のインパクトはなかった。
選書した己れが悔やまれる。 -
2015-2017年の新聞に掲載されたコラムを集めたもの。気軽に読めて楽しい。同テーマでもう少し新しい本があれば言葉に興味のある中高生にも良いと思う。
社会とともに移ろいゆく言葉。言葉を眺めることは社会を眺めることでもあって、楽しい。 -
社内文書も校閲してほしい
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「転嫁」、なぜ嫁を転がす?
「嫁」には「かずける」という意味があります。「かずける」は「被ける」という字を当てて、「責任や罪などを圧しつける」ことを言います。「嫁」は「被」と同義の関係にある。
「姑息な手段」の「姑」は、「しゅうとめ」のことではりません。この場合の「姑」は「ひとまず」「しばらく」という副詞のような役割なのです。「息」は「休息」というように「休む」の意味です。つまり「姑息な手段」は「一時しのぎの手段」のことで、「姑の息」とは関係ありません。
漢字は3千年以上の歴史の中で、様々な意味と用法を現代に持ち込んでいます。しかし先に挙げた「嫁」や「姑」のように、私たちは限られた範囲の中でしか漢字を理解していません -
20180921途中で読むのを放棄。
日本語の細かい言い回しで2種類あるけどどちらが正しい?みたいな問いに対して、朝日新聞の校閲担当が回答していく話。
2ページで1QAなのでサクサク進む、が内容は薄い。
言葉の定義なんてすぐ変わるもの、というのはあるけれどはっきりしない玉虫色の回答を、やわらかーく引き伸ばしたものばかり。
QAのQに回答していないものばかりが続いて、読んできて気分が滅入ったので中止。 -
朝日新聞の校閲を担当しているチームが日本語のあれこれを語ったコラム。新聞連載時から面白く読んでいた。
日本の言語として変わることもあり、変わらず大事にしたいこともあり、知らなかったことも多々あり。 -
言葉はゆらぎながら変化していくことを、改めて感じた一冊。
おそらく、日本語の話者が想定する「正しい日本語」は、話者ごとに異なる。
住んでいる地域や生きている時代、周りの人間との関係性や触れてきた日本語によって、個々の話者にとって「正しい日本語」が形成され、そしてそれは、話者ごとに異なる。
とはいえ、共通している部分も多いので、概ね、コミュニケーションは成り立つ。
しかし、細かい部分での差異までそろうことはないので、他の話者の言葉の使い方に対して抱く違和感は、ゼロにはならない。
そういった前提で本書を読むと、校閲センターの悩みが非常によく理解できる気がします。
ちなみに、本書には、「朝日新聞の記事のWEB上での見出しは【13.5字以内】にしている」といった内容の記述があります。
本書のタイトル『いつも日本語で悩んでいます』は13字なので、朝日新聞のWEB上の記事の見出しとして使えるはず。
というわけで、「うまいタイトルをつけたなぁ」と勝手に思っています。 -
朝日新聞校閲センター さくら舎 2018年3月 言葉 校閲 日本語