あにと弟 (THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS)

著者 : まつ

• ふゅーじょんぷろだくと (2018年3月24日発売)

感想・レビュー・書評

[ぽなさんの感想 · 2022年5月1日]

これは…どっちだ！攻めと受け。9割くらいの確率で弟書ける兄なんだけど、でも一応Ω×αなので悩んじまった。なんせ性交渉がないので。だからブロマンスみたいな感じとも言えるかな。
江戸からの吉原遊郭が今日でも続くという世界観で、弟のスーツの現代っぽさと遊郭の中の江戸っぽさの融合が斬新で綺麗だった。自分を庇って遊郭に売られた兄を助けるため、現在刑事になった弟は兄の居場所を突き止め手を差し伸べるが、兄はその手を拒む。この辺の葛藤は詳しくは描かれてないけど、世界観の独創性がエモくてあんまり深く突っ込みたくならなかった。ちゃんと受け入れられた。欲を言えば濡場見たかったけど、濡場無しのストーリーテラーだけでちゃんとしっかりまとまってるのが良いね

著者プロフィール

●まつ（matsu）

東京・千駄ヶ谷（北参道）にて、夫婦で営む酒と肴の家庭料理「まつ」。カウンターとテーブル2 卓だけの小さな店ながら、各界の著名人がふらりとひとりで訪れる知る人ぞ知る名店。身近な食材を使った家庭料理の酒肴だが、油や塩、砂糖は控えめで、旨味はしっかり。美しい染付や土物の器に盛られた酒肴は、しみじみ美味しい、体が喜ぶものばかり。いいものを少しずつ色々食べたい、そんな大人の酒呑みが夜毎杯を重ねている。

「2020年 『酒と肴　豆小皿料理101銭』 で使われていた紹介文から引用しています。」