台湾を知ると世界が見える

  • ダイレクト出版株式会社
4.22
  • (16)
  • (15)
  • (5)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 233
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784866220727

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • すごくわかりやすくて台湾がさらに好きになった。

  • 台湾

  • ●中国は、ことさら、台湾を中国の核心的利益だと強調するのは、逆説的に言えば、台湾が中国にとって計り知れない破壊力を持つ核爆弾であると言うこと。
    ●台北のランドマーク、台北101のカウントダウン花火。
    ●台湾の祭りに欠かせない伝統芸能「八家将」の化粧。
    ●日清戦争以降、台湾は1895年から1945年の終戦まで50年間にわたって日本が統治しました。しかし、中国と国交正常化した。1972年に台湾と「断交」し、今に至るまで台湾を国として認めていません。
    ●蒋介石と一緒に大陸から来た人たちは15%位であり、昔からこの島に住んでいた残りの85%の台湾人にとっては、蒋介石が持ち込んだ国民党政権(中華民国)は外国人の政権に過ぎないのです。そして李登輝が民主化を進めた。
    ●台湾人の血液と1番近いのはマレーポリネシア系。漢民族とは関係のない人種。
    ●台湾に宿る、日本精神(リップンチェンシン)
    ●蒋介石の反日教育を覆した台湾人。

  • 日本の良いところは台湾の人々が受け継いでいる。中国どの関係もあるが、アメリカと同様に日本も早く決断すべきという主張。2019年刊行なので仕方ないが、ウクライナの侵略で大きく国民感情も含めて想定が変わったのでは?考え方は分かる部分もあるが相容れない箇所もある。

  • 台湾を知ることによって、世界の中で日本が置かれている現況がよくわかる。コロナ禍で大変な状況でも、毎日のように尖閣周辺をうろうろする中国海警船。先日は日本領海に侵入し、日本漁船を追尾した。8月には台湾が実効支配する東沙諸島の奪取を想定した大規模な上陸演習を計画しているという。そのような今、日本国民は読んでおくべき本だと思う。

  • ウクライナの問題が顕著になっている中で、
    同様な状況といえる台湾のことが気になり手に取った本。

    現在の10〜30代にはぜひ手に取って欲しい本。

    台湾が親日であるということは、多くの日本人が周知のことであるが、背景にはどういう問題があるかまで理解している若者は少ないと思う。今怒ってるウクライナの問題を人ごとにするのでは無く、未来を見据えて若者は議論をする必要があると思う。

    私も20代だが、このことに普段会話になることはない。
    もう少し政治、国際情勢に関心を持たなければ、手遅れになりそうな気がする。


    【ポイント】
    ●日本に入ってくる石油の80%が台湾海峡を通る。石油だけでなく、ヨーロッパ、中東、アフリカとの貿易船のルート。物品の輸出入に大きな制限がかかる。今自由に通行できるのは、台湾が"独裁国家"だから。

    ●東日本大地震の時、台湾は正式な国交が無いにもかかわらず、200数十億円もの資金を民間から寄付してくれた。こんな国は世界で台湾しかない。

    ●日中友好議員連盟に入ってる議員は、片っ端から落としていく見識が国民自身にないといけない。それほどまでに、日本への間接侵略が進んでいる。

  • 台湾と日本との歴史を学べる一冊。東日本大震災のときの民主党政権時、台湾に対してあまりにも理不尽な対応をとり、善意を踏みにじっていた事実を初めて知った。世界中の国々の中でこれほど日本に好意的な国はないと言っていいほどの親日国である台湾に対して、恥ずべき振る舞いをしている。支援物資を届けてくれた台湾に対して、関税を課していたそうだ。無償で提供している人に税金を払わないと日本に届けることはできない。しかも日本国内の輸送は台湾側で行なえとは。。。
    また、台湾はいち早く支援部隊の支援を申し出ている。当時の日本政府は、中国からの支援部隊が到着後に入国を認めたそうだ。二日間待機させられている。国民の生命を救う行為よりも、中国を建てることを優先していた。
    もう、恥ずかしいとしか言いようがない。
    こんな理不尽な対応をされても、過去誠意を持って台湾のインフラ整備に尽力した先人の日本人たちの功績があまりにも大きかったことで、親日国としてお付き合いをしてくださっている。
    国際社会の中で、台湾が孤立することがないように、日本は積極的に行動をするべきだと本書は訴えかけている。そのとおりだと思う。

  • あらためて台湾が日本にとってどれほど大切な国なのか・・・よくわかりました。
    それにしても、戦前の我が国国民は素晴らしかったんだね。
    何時の世代になれば、本来の日本人が復活するんだろ?
    心配です。

  •  八田與一など台湾の発展に貢献した日本人は何人か知っていたが、飛虎将軍こと杉浦茂峰兵曹長や森川清治郎巡査のことは知らなくて、まだまだ勉強不足だと痛感した。何よりこれら日本の英雄たちの美しいエピソードを今まで知らなかったことが悔やまれる。
     堕落した戦後日本人は今一度歴史を振り返ってみて、先代の生き方などを学んでみるべきだと思う。

  • 台湾の歴史を知るにはわかりやすい本。

    アイデンティティーを持つ島国同士、実は深い関係が戦前よりも前から交流があった。

    対談式のページは噛み砕いた言葉で、理解しやすい。

    台湾とさらに良い関係になることを願ってやまないです。

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。国際政治学者。早稲田大学政治経済学部卒。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。1982年から近未来予測の会員制情報誌「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行。インターネット上でもYouTubeを中心に世界政治や経済情勢について発信している。現在、呉竹会アジア・フォーラム代表幹事、一般社団法人日本クルド友好協会理事も務める。主な著書に、『米中新冷戦、どうする日本』(PHP研究所)、『アングラマネー』(幻冬舎)、『国連の正体』(ダイレクト出版)、『世界恐慌2.0が中国とユーロから始まった』『希望の日米新同盟と絶望の中朝同盟』『国境ある経済の復活』(以上徳間書店)などがある。

「2020年 『米中最終決戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤井厳喜の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×