ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド (環境音楽、アンビエント、バレアリック、テン年代のアンダーグラウンド、ニューエイジ音楽のルーツまで、今聴きたい音盤600選)
- DU BOOKS (2020年7月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866471235
作品紹介・あらすじ
歴史に埋もれかけていたニューエイジ音楽を、バレアリック、ヴェイパーウェイヴ、テン年代の現行ニューエイジなどの新しい音楽視聴の視点から、70年代から現在に至るまでの定番から幅広い作品を、まとめて取り上げて紹介する、はじめての本となる。
感想・レビュー・書評
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ニューエイジと分類される音楽が、
諸々網羅されている。
構造が少しわかりづらいが、
それでも大満足の内容。一生分と言っても過言ではない量。
末尾の用語集も面白い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても貴重な本だと思う。それゆえに、専門家が陥りがちな欠点(自己満足)が残念でならない。
本書は、ニューエイジミュージックファンのためのディスクガイドという側面もあるが、もっと大事な使命はマイナー領域に甘んじている現状のすそ野を広げるという点であるはず。にもかかわらず、解説には独特な音楽用語(ミニマル、ドローン・・)などが当たり前に使われており、巻末の用語辞典にもその説明は省かれ、さらに18名のディスク解説者が好き勝手に書いているため、「良さ」の標準がバラバラ。解説における最低限の基準やフォーマットは設けるべきで、この辺の整理は編集の門脇氏にあるのは明白。
さらに言えば、ほんの数ページでいいので、初心者向けのマストアイテム(例えば、プログレ初心者のマストアイテムはキング・クリムゾン「クリムゾン・キングの宮殿」、ピンク・フロイド「狂気」、イエス「こわれもの」などを聞けば、プログレの良さと深さが一目瞭然)の紹介は必要で、同時に、当たり前のように使われているジャーゴン(専門用語)の説明も触れるという形にすれば完璧でした。
本書の解説を読みながら、Spotifyで曲を聴くという楽しみ方もおすすめですが、半分以上のアルバムは見つかりませんでした。