- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866540481
作品紹介・あらすじ
内容:
遠くに暗い雲がたちこめている。/かさを増していく雲を見つめながら思った。/いつ、こっちに来るんだろう?/どのくらいつづくんだろう?
かつてない嵐がもたらした、とてつもない変化。犬を連れた老人の歩みとともに、嵐のもたらした不安をたどっていく。ここに描かれる孤立の苦しみと感情の浮き沈みに、人はだれしも共感することだろう。彼らの目を通して、新しい世界と希望の光を見出し、困難なときを、心を合わせて乗り切る勇気を得るだろう。そして、きっと、生きるうえでいちばん大切なことに、気づかされるにちがいない。
概要:
コロナ感染をテーマにした、世界同時期印刷の話題の絵本です。同時期印刷参加国は、日本、イギリス、イタリア、ドイツ、アメリカ、オランダ、ポルトガル、韓国、中国、台湾となっています。今後まだ増え続ける見込みです。
主な内容:
世界中がかつて経験したことのない恐怖に支配され、全ての機能が止まってしまったけれど、【いっしょなら】それを乗り越えられるという、目に見えない敵と戦うすべを見つけ前に進んでいこうという強いメッセージが込められています。
本文にはコロナ感染という単語は一度も出てきませんが、全て読み終えると、我々が戦っているのはコロナ感染であると気が付くように構成されています。
日々の暮らしが一変し、今までの騒がしい日々が突然消えたというところから始まるこの絵本は、環境の変化に対応する人々の存在が際立っているように 見受けられますが 、実は自然や地球に対しての深い尊敬や信頼も一つのテーマとして捉えています。
そう考えると、単にコロナ感染という枠ではくくれない、壮大なテーマが含まれている、未来永劫に受け継がれる物語であると考えます 。読み聞かせはもちろんのこと、小学校高学年から大人までも対象とした奥の深い絵本です。2021年、今だからこそ世界の皆さんに感じていただきたい価値ある物語です。
感想・レビュー・書評
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きめ細やかな線画が素晴らしくて見入ってしまいます。
人々が経験したことのないような大変な事態になった時、こんなふうに世の中が動いていくな、とコロナ禍になってから今までまさに経験してきたことが描かれています。
先が見えないなか、制限されるなか、人々がその中でできることを模索して楽しみ、絆を深めていく。
今後、コロナ以外の試練が訪れても同じように人々は乗り越えていくんだと勇気をもらえる一冊。
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図書館本。読売こども新聞イチオシ100冊から。高学年向けなだけあって、暗示している文章の行間を読むのは長女も難しかった。こういう本に触れていて欲しい、と本好き母としては思う。すべて言葉で説明するのではなく、それでも、心満たされる本があるってことも知っていて欲しい。デッサン調の絵もまた絵本に奥行きを出しています。読売こども新聞でいろんなジャンルの本に触れることができています。
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涙が溢れ出た。
100年に1度と言われるパンデミックの中で、出口が見えなく不安な日々が続くけれど、太陽は毎日昇ると言う事実。風が吹いても必ず朝がやってくる。変わらないことだってあるし、大切な人と一緒ならもっと自分も強くなれると思った。 -
線画で書かれた絵本
言葉がメイン
コロナ感染で疲弊している世界だけれど、出来ることがある
文中にコロナという言葉は出てこない