エデンの太陽 (ダリア文庫)

著者 :
  • フロンティアワークス
4.18
  • (6)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866572703

作品紹介・あらすじ

誰もが誰かの太陽になれる――

人を癒やす人間になりたいと願ってデリホスで働いていた勇は、
心に傷を負った青年・穏陽と出会う。
彼の孤独や誠実さを知った勇は「客とホスト」として関係を深めていくが、
その温かな時間は些細なすれ違いとともに終わりを告げる。
時が経ち、レンタルショップ『エデン』で再会したふたり。
次第に勇は穏陽の望む太陽みたいな男を志すようになるけれど、
恋をしたせいで心は欲で汚れるばかりで――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 合わなくなってきたなぁと思いつつ読んでしまうのはファンなのかなんなのか。笑
    なんか妙に子供っぽい思考の主人公の語りによる砕けすぎた幼稚な文体がすっかり定着してしまいましたがこのままで行っちゃうのかな。
    勇の中では筋が通っているらしい風俗の仕事に関しては自分なりの信念があるのなら良いとして、それを誰にでもカムアウトするあたり、この子は考えなしで幼すぎるのではないかと。
    そのことを作中で諭す相手がいないあたりがなんだかなぁ。内緒にしていたのがバレて本気で怒らない大人たちにもなんだかポカーン。

    家庭環境が特殊でも真っ直ぐな愛情に包まれていたからこそ、人をまるごと受け入れられる良くも悪くも素直であたたかな勇と、そんな彼に恋をすることで極端に低い自己肯定感を脱却して成長していく穏陽の成長ぶりは見ていて微笑ましい温かな恋、というかんじ。
    少しずつ一歩を踏み出し、自分の殻から抜け出していくところは素直に応援したくなります。
    初めての恋から少しずつ力を手にし、ブラック企業に飼い殺されていた穏陽の反撃のくだりは見ていて清々しく感じました。
    それにしても勇への徹底した崇拝からの推しへのぶっこみ具合には笑ってしまった。
    趣味も特にない慎ましやかなサラリーマンはお金があるのか……それにしてもちょっと経済観念とかそもそもの所得がどうなってるんだ。

    それにしても朝丘さんのホモフォビア描写は毎回気になるところです。そろそろもういいだろう、という気がして……。

  • 朝丘先生が好きで作家買いしたものの……うーん、今回のお話は私には合わなかったな……。

    受けの勇の考え方も、攻めの穏陽の性格?というか設定?もなんかなーという感じでした。
    穏陽が小さい頃にいじめられたトラウマでコミュ障な割には、職場のパワハラ上司がいなくなったら、急に会社のポジションが上がって…みたいな描写があったけども、20代前半でそこまでいけるってよっぽど仕事できてコミュニケーション取れる人じゃないと無理では…?とうっかりリアルと混同してしまったこちらも良くないのだけど、なんかこうもやもやしてしまった。穏陽が頑張った結果なんだろうけども……。

    勇も、きっとこれが最近の若い子なんだろうなーと思いながら見てたけれども、その割には幼稚さがちょいちょい目立つし、たんなる世間を知らない頑固な学生にも見えてしまって、素直に勇を受け入れられず。

    性格だったり設定だったりに、ちぐはぐ感みたいなのを拭いきれずに読み終わってしまって、本を閉じた後に自分が歳とって心がひねくれてしまったのかな……と悲しくなった。

  • 「エデンの初恋」の時も『本の厚さに、・・・』と書いていたのだが、これも分厚い!

    そして
    『イメージ的に「そんな馬鹿な」みたいな設定のように感じたためか、感情移入はしにくかった。』とも書いていて、まさにこのお話もそんな感じだった(笑)

    ・・・人を癒やす人間になりたいと願ってデリホスで働いていた・・・

    ってなくねぇ???

    「エデンの初恋」の感想に『イサムっていうトッピングが面白かった。』と書いていて、あぁ、そのイサム君のお話だったのかと。
    『穏陽』の読み方に慣れなかった。

    好きな人を崇める奴って、キモイね(笑)。

全3件中 1 - 3件を表示

朝丘戻の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×