- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866631011
感想・レビュー・書評
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p008 人はお金持ちになりたいのではなく、他人よりお金持ちでいたいだけだ
P261 今日では書籍、雑誌、テレビなどを通して、60憶人の人口の世界で最も美しい人々、最も才能ある人々、最も成功している人々が常に目に入るようになりました。つまり、自分がいかに特別なことをやっても、それ以上にうまくやれる人が必ずどこかにいるということです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幸福について様々な調査や実験に基づいた考察がされており、筆者の意見には客観的な説得力がある。
幸福は追い求め続けざるを得ないものであり、決して満ち足りるものではないことが理解できた。
また、遺伝が大きく影響しており、思い悩むことは徒労であるとの説明は自分の心を落ち着かせる。 -
「幸福」とは?というあまりにも漠然とした命題に、様々な角度から切り込み、その”意外な正体”を定義していく。
哲学的なテーマながら、様々な心理実験の結果を検証しながら話が進むので読みやすく仕上がっている。
リチャード・ドーキンズ的な進化論から、マーティン・セリグマン的なポジティブ心理学まで、様々な学説も網羅されていて興味深く読めた。
ただ、長々とした序文には違和感を感じた。 -
よくある「幸福度アンケート」では、回答者は無意識か意識的にか自己評価を高くしているらしい。つまり、自分の幸福度を高く見積もっているのです。それは、自分をよく見せたいという誘惑から生じる『印象操作』とのこと。とりわけ、書面での調査に比べ、面接形式や質問者が異性の場合はこの傾向が強く出るのは納得できる。その割に、日本の国民満足度が低いのは不思議であるが、それは『他者との比較』から判断しているのかもしれません。私は幼少期に、嫌いな食べ物を残すと、家族から「世界には毎日三食食べることができない人がいるのよ」とよく言われましたが、そうした洗脳も、その一因になっているのかもしれません。
でも、幸福度や生活満足度の判断材料は、そのときの本人の気分が左右していることも多いとのこと。
本書でこうした事例や分析結果を知り、自分を含め他人の感情を気にしすぎるのはどうかのかな、って考えられるようになりました。
あと人間の脳は、幸福になるための努力を続けさせるようプログラムされています。だから年収が少し上がると、短期間的には幸福感を感じるが、また更に昇給を望むようになります。物欲がいい例です。こうしたことを把握しているだけで、自分は不幸な気分になるのを回避できると思いました。 -
幸せとは何か?幸せな人とはどんな人か?世界各国の研究データを踏まえ、幸福の正体、そして、自らの幸福を手にするためのヒントを示した書籍。
幸福度は、健康と関係している。ポジティブな感情志向が心身の健康につながることを示す研究は、数多い。
生活を自分で管理できることは、幸福感を高める。英国の調査では、貧しくても自由を得ているグループは、裕福だが自由がないグループに比べ、高い生活満足度を示した。
経済学者ロバート・H・フランクによれば、財は「地位財」と「非地位財」に分かれる。真の幸福は、非地位財がもたらす。
・地位財 :他者との比較で満足できるもの。所得、車など。
・非地位財:他人が何を持っているかとは関係なく、喜びを得られるもの。健康や自由など。
恐れ、心配などのネガティブ感情は、生命が常に危険にさらされていた石器時代にプログラムされたもので、人間の適応にとって不利な状況への、緊急的な反応。このプログラムのせいで、人は不必要に恐怖や不安にさいなまれる。
今日、物質的な豊かさは向上した。だが、幸福度のレベルは上がっていない。その理由は、次のようなもの。
・通信手段のグローバル化で、多くの“比較対象”が目に入る比較対象の広がりとともに、消費財のあふれる現状が、私たちの欲望にますます拍車をかける。
・幸せへの期待が高くなりすぎた
社会が豊かになり、職業の選択肢が増え、様々な生き方が可能になった。だが、選択肢が多いため、どこかに“完璧な幸せ”があるはずだという期待を抱かせることになる。 -
ちょいちょい謎な言い回しがある。
後天的なことでも慣れて幸福度に影響しなくなるものとら慣れられないものがある、という話のなかで、慣れないものとして騒音が取り上げられてたあとに、なぜ豊胸手術の話が出てくるのか?
不信感を感じた箇所のひとつ。 -
読んだことないけど、この本の写真だけで、なるほどね〜この人わかってんじゃんって思ったよ