自動翻訳大全 終わらない英語の仕事が5分で片づく超英語術 (ENGLISH HACKER'S HANDBOOK)
- 三才ブックス (2020年10月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866731933
作品紹介・あらすじ
1日かかっていた英語仕事が5分で片付く!
自動翻訳で英語を完璧に「読む」「書く」「聞く」「話す」ための実践スキルを1冊に凝縮!
英語が苦手なすべての人に贈る! 仕事で役立つ自動翻訳の教科書です。
人工知能(AI)によって、今やプロの通訳レベルにまで進化しているGoogle翻訳などの自動翻訳。しかし、ときに自動翻訳が誤訳するのは、多くの人がその正しい使い方を知らないから。本書では、機械翻訳研究の第一人者である外国語学部教授と自動翻訳システムを開発している起業家が、AI時代の自動翻訳の基本ルール、そしてミスなく翻訳するための実践ノウハウを一挙に公開します。目からウロコのテクニックが満載! 本書の内容をそのまま真似すれば、今日から誰でも仕事で英語が使えます!
感想・レビュー・書評
-
まさに現在の仕事業務にピッタリとかち合ってくるテーマで、藁をもすがる思いの中手に取りました。ほんとに英語のメールを読んだり書いたり、日本語の議事録を自力で和訳英訳しているとそれだけで手が取られてしまい、本来の業務に割く時間が全然取れないといった状況に陥っています。
一部すでに利用しているツールと、特に「聞く」章で紹介されているツールと適用方法はほぼ初見できたので、自分のストックと業務への応用可能性を検討してみる価値はあるなと、有意義な情報です。
あとは、翻訳に対する概念的手法として「プレエディット」の重要性は新たな発見です。確かに正確に英訳されるためには、主語・目的語の明示等々日本語話者同士だと省略してしまうことを補う必要はありますし、そういった脳内変換作業が、左脳の「文法中枢」を鍛え言語脳を養うといった好循環は期待したい側面ですね。
大前提として、英訳された英文やら会話の妥当性を評価できるぐらいの英語理解スキルを持ってないと元も子もないのでは、と思う。そこの根本的基本スキルは、どうしてもインプット的な作業で培うしかないのでしょう、という個人的な感想です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まだ機械翻訳を使ったことがない方、読んで損はないと思います。
-
IT系の技術ネタを英語でアウトプットしたくて読み始めました。すぐに実践できて効果が高そう。
-
googleの翻訳機能を使って、英語を「読む」「書く」「聞く」「話す」をこなすための実用書。
自動翻訳機能を使うために、元の英文を加工して、自動翻訳がうまく翻訳できるように、先ずは日本語を加工するためのノウハウ集。
前処理(プリエディット)後処理(ポストエディット)により、熟れた翻訳が可能になる。
前処理で大切なことは、区切ることである。先ずは,コンマで区切る。コンマが無い長文は5つの接続詞で区切る。すなわち、before,after,but,when,ifである。文章の最後は.ピリオドで終わる。
書く技術では英語にしやすい日本語に書き換える。
文は短くして翻訳。敬語は無視、主語は省略しない。所有格も省かない。いつ離しているのかも明確に。文末は”。”で締めくくる。
googl翻訳をベースに、英辞郎、Weblio、DeepL翻訳、みんなの自動翻訳等のアプリを状況で使い分ける。さらにうまく翻訳できないときのヤラクゼン、Memsourceなどのプロ向けツールを使う。
読み書きだけで無く、聴く、話すもgoogle翻訳や書き起こしアプリ、対面会話用のソフト、を使いAi翻訳の活用が可能になる。
プレエディットの技法は、今までやってた事に近いが、それ以外にも色んなTipsがある様だ。こうした翻訳アプリを使うことで、英語により濃く接する事で英語の学習にもなるようだ。 -
普段から、Google翻訳やDeepLなどを業務で使っているため、
「読み書き関係なく、翻訳されやすい文章を考え編集して、翻訳処理をし、結果を鵜呑みにしないで推敲・編集する。この姿勢で自動翻訳を使えば使うほど、外国語の特徴を捉えられ、効率的に学習できる」と言うのは経験的に知ってたけど、へーというTipsがいくつかあり。
翻訳されやすい文章は、「会話もメールも 英語は3語で伝わります」が、翻訳結果を鵜呑みにしてはイケナイ理由は、「ヒトの言葉 機械の言葉」を読むとさらに理解が深まりますね。 -
数年前は使えないと思っていたGoogle翻訳。実は知らない間にみるみる性能がよくなっており、導入している企業も多い。
本書で紹介されている「DeepL翻訳」という翻訳サービスが超優秀。音声認識で自動翻訳をしてくれる「SayHi翻訳」も使い勝手が良さそう。
自動翻訳があるから英語を学ぶ必要がなくなるわけではなく、英語を使いこなすためのスキルが変わるという点が重要だと思った。AI翻訳のクセ-
①長文になるほど訳抜けを起こしやすい
②notを落として翻訳するなど、反対の意味に訳すことがある
③学習したデータにない単語や珍しい言い回しに弱い
④「多義語」や「同音異義語」などの翻訳が苦手
を知り、プリエディットやポストエディットを駆使し、英語のスキルを上げたいと思った。
p32
AI翻訳には特有のクセがあり、それが出てしまうと誤訳につながることがあります。
①訳抜けを起こすことがある
②反対の意味に訳すことがある
③未知の単語の訳を間違える
④曖昧な候補から正解を選べない
p35
誤訳を回避し、正しい英文に導くためには、原文を「自動翻訳が訳しやすい文章」に調整する必要があります。たとえば
文は短くする、文に曖昧さを残さないーその調整作業が「プリエディット」です。
原文をプリエディットしてから自動翻訳にかけると、一気に訳文の質は上がります!
p50
ピリオドの有無で翻訳結果が変わるのは、Google翻訳は「文の終わり」を認識して翻訳を行うからです。そして、「この文はここまで」という文の終わりの印になるのがピリオド。これがないとGoogle翻訳は「まだ文は続いている」と判断し、翻訳を完了しません。
p52
英単語の多くは、1つの単語に複数の意味がありますが、自動翻訳は常に文脈に適した意味を選ぶとは限りません。
また、2つ以上の単語が結びついて特別な意味を表す成句(イディオム)。それを自動翻訳が、バラバラの単語として訳してしまうこともあります。
Google翻訳では、テキストボックスにある英単語をダブルクリックすると、辞書が表示されます。この機能を使うとその単語について、Google翻訳が訳出した以外の意味も確認できます。
p57
オンライン英英辞典の決定版といえるのが、「Merriam-Webster Dictionary(メリアム・ウェブスター英英辞典)」です。単語の意味の説明や例文のほかに、類義語(Synonymous)、反対語(Antonymous)まで示してくれるので、単語をさまざまな角度から調べるときの手がかりになります。
p63
DeepL翻訳
(前略)
2020年3月下旬に日本語に対応すると、口語文から論文まで、ほぼ完璧な日本語訳ができると話題を呼びました。Google、Amazon、Microsoftなどの翻訳サービスを抜き、翻訳精度はトップという評価に。
みんなの自動翻訳@TexTra
(前略)
登録(個人情報は不要)を行えば、無料で利用でき、「自動翻訳を自分で育てられる」のがこのサイトの特徴の1つ。もともと特許分野やマニュアルの長文翻訳に強いとされますが、特定分野の用語や対訳データを揃えることで、自分の好きな分野を得意とする専用の自動翻訳へと育てることができます。
p66
改行の多い文書を翻訳するときは、Google翻訳の「ドキュメント翻訳」機能を使うのもおすすめです。これは、PowerPointやWord(ワード)、PDFなどのファイルをアップロードし、ファイル全体を翻訳できる機能です。
ドキュメント翻訳を行うと、PowerPoint内の改行を適切に判断して、削除してから翻訳してくれます。原文の改行を1カ所ずつ修正するよりも速く、“読める資料”に変換できます。
p68
そこで、契約書などを読むときに使用するとよいのが、「翻訳支援ツール」です。「CATツール」とも呼ばれ、自動翻訳の機能や翻訳プロセスを効率化するための機能が組み込まれています。
p126
(前略)人名や地名といった固有名詞は、プリエディットの段階でアルファベット表記に変えておくと対処できます。
p133
上述したように、検索するサイトを絞り込んで調べたいときに使える方法が、「サイト内検索」です。調べる単語の後に、 「site:URL」を入力して検索します。
(中略)
"sales tax" site:www.japantimes.co.jp
このように入力すると、『The Japan Times』のサイト内に絞って「sales tax」に完全一致する記事を検索できます。
p134
これを「ワイルドカード検索」といい、検索する単語を「*(アスタリスク)」に置き換えて検索します。
今回の場合は、"send it over the internet"の「over」を「*」に変えて検索すればいいでしょう。
“send it * the internet”
ワイルドカード検索をすると、*が補完されて検索されます。つまり、*の部分に実際に入る単語がわかるのです。
p146
「SayHi翻訳」は、会話ベースの翻訳アプリです。チャット形式の画面に、入力した内容とその訳文が並列で表示されます。
p155
その場でパソコンが使えるのであれば、「Googleドキュメント」の音声入力と「Google翻訳」を組み合わせた、英語のプレゼンやスピーチを日本語にする方法もあります。
まずGoogleドキュメントをChromeブラウザで開きましょう。そして、メニューから「音声入力」を選択(「ツール」→「音声入力」)すると、話者が話した内容ぁテキストで書き起こされます。
あとは、そのテキストをコピペしてGoogle翻訳にかければOK。
p156
VoiceTra
訪日外国人との会話用アプリとして、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)によって開発された「VoiceTra」。いわば日本人のためにつくられた、音声翻訳アプリです。
p158
接客音声翻訳
専門的な接客、たとえば販売店や飲食店で外国人と会話するような場合には「接客音声翻訳」がおすすめです。(中略)
アプリはNICTのエンジンを使用しており、音声認識や翻訳精度はVoiceTraとほぼ同じ。そこに訪日観光客の接客に役立つ約3000種類の専門用語やフレーズが追加されているほか、業種別の「用語集」が用意されています。
p189
オンラインで音声翻訳しながら英語話者と話したい。そんなときに便利なのが、鈴木一平(@1heisuzuki)氏が公開しているWebページ「Speech To Text Webcam Overlay」です。
パソコン(Androidにも対応)のカメラとマイクをオンにして、Chromeブラウザ差からこのページを開くと、話した内容をリアルタイムで音声認識し、字幕化してカメラ映像に合成してくれます。さらに字幕は、Google翻訳による自動翻訳も可能。話した日本語を、英語の字幕にして表示することができるのです。
ビデオ会議ツールでブラウザを画面共有すれば、相手に英語字幕を見せながら話せます。また、自分が話す日本語がどう英語に変換されるのか、「話すためのプリエディット」の練習にも使えそうです。
p275
自動翻訳は膨大なデータから「正解となる確率が高い訳文」を算出しているのであって、人間のように文脈を読み、その状況に適した訳文をつくる仕組みにはなっていません。
p276
自動翻訳があれば英語を使うことができます。しかし、自動翻訳を使いこなすことができるのは人間だけです。
つまり、英語を学ぶ必要がなくなるのではなく、英語を使いこなすためのスキルが変わるのです。
その意味では、人間がプリエディットを行ってAI翻訳を使いこなす方法は、これからの時代に向けて、かなり本質的なえいいだといえます。
-
Google翻訳などの自動翻訳をうまく使いこなすためのノウハウが詰まった本です。これからの時代の英語の勉強方法についても興味深かったです。
-
Google翻訳、DeepL翻訳、私も利用しています。それらの特徴と共に、もっと使いやすくなるコツやそれ以外のソフトの案内もある上に、全体としてはこれらを利用して英語を上達するための本と言う感じです。
★P42 文が長いと思ったら、「コンマ」の後で改行
,改行…
★P44 「コンマ+and」の並びをみつけたら、その前で改行
改行
,and…
★P46 コンマが無い長文は、「5つの接続詞」で区切る
文のつなぎ目である接続詞の前で改行を入れる
・before ~前
・after ~後
・but しかし
・when ~とき
・if ~の場合
★P49 短くした英文にも、ピリオドは必ずつける
★P56 英文を速く読むのに役立つ辞書サイト
・英辞郎 on the WEB
https://eow.alc.co.jp/sp/search.html
・英和辞典・和英辞典 Weblio
https://ejje.weblio.jp/
・Merriam-Webster Dictionary
★オンライン英英辞典の決定版。
英英辞典で調べた記述を日本語に再翻訳すれば
単語の定義やイメージがつかめる。
https://www.merriam-webster.com/