場を支配する「悪の論理」技法

  • フォレスト出版
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866800073

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『科学する麻雀』著者が初めて麻雀以外のテーマに挑む意欲作!

構想から20年以上――。
ビジネスでうまく論理が扱えない読者、高校生や大学生など
物事を正しく考える術を身に着けていない読者への最良の処方箋!

■悪の論理とは?
それを防ぐ、あるいは使う方法とは?

間違っているが、一見正しい論理。
世の中には悪の論理が数多く流通していて、多くの人は無自覚に使っている。
そして、多くの人が盲目的にだまされている。

例:あきらめたらそこで終わり
相手を論理と無関係に自分に都合よくコントロールすることを目的としつつ、
使用者本人までもがそれに無自覚であり続けられるという無責任な言葉。

こうした言葉や論理の裏側に自覚的になり、
他人から押し付けられる悪の論理を喝破することで、
おかしな意見から身を守ることができる。
それどころか、逆に自分が悪の論理を使いこなして他人を操ることができれば、
圧倒的に有利な立場に立つこともできる。

感想・レビュー・書評

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  • 力の源泉は「善悪」の利用と捏造にあり、それは社会の縮図でもある

  • 世にはびこる訳の分からん論理を批判してる本。面白かったよ。

  • 詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=14150

  • ここ数年で読んだものの中でも刺激的な内容だった。そして、自分は「悪の論理技法」を使って話をすり替えてることが多いと思う。わかる人からしたら「こいつやってんなー。」と思われているのかもしれない。薄っぺらさもバレているんだろう。ラテラルシンキングだぜ!と得意げに言っていたけど、恥ずかしくなってきた。こんな本を読んでしまうと、さらに自分の意見を言うのが嫌になりそうだ。
    自分はいかにも日本の昭和的な教育を受けてきたと思うし、世間で言われている常識や謎ルールを、疑いもせずに従っている。そして、それが良いことだと思ってる。だから搾取される側だ。気付けたから、気付けてないよりはまし、って思いたい。

  • 面白かった!
    職場でヒステリックに屁理屈こねているおばさんが、
    よく使っている口癖がたくさん載っていた。笑

    ・「平等」などというものが実現されている状態こそ不自然なのであって、不自然を現実に押し付けるとおかしなことになる。現実世界に存在する権力差を受け止めなければならない。
    ・「理想」というものは、「理想と違う」という考えを与えるという点で、人々に不満を抱かせる不満生成装置であり、道徳はその集大成なのだ。

  • 議論をするにあたって悪の名言と著者が呼ぶ誤謬や詭弁だとか、論理的な思考だとか、あとは知的に誠実に、いろんなことを論理的に突き詰めて考えた著者が至った「思想」について。この本を読んでもっと理知的に生きていきたいもんだなと思った。特に意見を主張するにあたっては、それを徹底的に突き詰めて考えないと。せっかくだから頭使いたいし、余計なストレスなく楽しく生きていきたい。

  • こういったダメな会話と出会った際に、相手にするのがいつも面倒だからと「そうなのか〜」と投げやりに思考停止すれば楽だ。しかし、いつもいつもそうやって流していては、悪の論理に対抗できるようにも、操ることが可能にもならない。

  • 悪の論理:間違っているが一見正しい論理のこと
    「常識」「道徳」
    バカは奇妙な優越感に浸る
    行為をしないこと≠遂行能力がないこと

    議論・意見交換
    ①正確な現状分析結果及び知識を持っていること
    ②現実に即した正しい前提に立つこと
    ③論理的に推論を進めて結論を得られること

    議論に弱い人:議論の中身を放棄、論旨の主張のやり方や態度を問題に持ってくるバカ
    →自家撞着(矛盾)
    →しかし、前提が共有できないと相手を論破することは論理的に不可能

    「ルール」と「マナー」は違う

    ダニング=クルーガー効果:能力の低い人は自分の能力が低いことに気づく能力も低い

    道徳:対話不可能性、被害者意識を常に持つ

    いかなる行為・思考・態度も少なくとも極めて特異な誰か一人には迷惑である

    差別→権力的に決められている
    →本来思考・思想は自由なはず
     でもLGBTPNZはキモいとか言われたりする

    ☆意味の呪縛からの離脱(相対化)と強度の自覚
    →思考の明るさ、軽やかさが非ツッ用
    現実世界に存在する権力さを受け止める

    伝統・しきたり:病的なまでの持続的な愚劣

  • 後半はかなりぶっ飛んでいて斜め読み。論理技法のところはまぁまぁ参考になる

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。東北大学工学部通信工学科卒。北陸先端科学技術大学院大学情
報科学研究科中途退学後、中央省庁に勤務。2004年、ベストセラーとなる麻雀戦術書
『科学する麻雀』を出版。麻雀の科学的研究の第一人者とされ、各種学会で講演を行
う。元東京大学非常勤講師、デジタルハリウッド大学特別講師。2018年現在では、国
家機関を離れ、某研究機関にて統計学関連の研究に従事している。
Webサイト(本家)
http://totutohoku.b23.coreserver.jp/hp/
Webサイト「名言と愚行に関するウィキ」
http://totutohoku.b23.coreserver.jp/totutohoku/
Twitterアカウント @totutohoku

「2018年 『場を支配する「悪の論理」技法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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