自己肯定感ハラスメント (フォレスト2545新書)

著者 :
  • フォレスト出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866808147

作品紹介・あらすじ

日本で随一のメンタルトレーニング専門ドクターが伝授する、近年、日本社会に蔓延する自己肯定感ハラスメントから抜け出し、
自己存在感を身につける方法をまとめた1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 自己肯定感を上げるために自信をつけて、頑張って、結果を出して、成功体験を……

    世間にはびこる「自己肯定感至上主義」を脱却するには「自己存在感」を高めること

    自分の外側にある条件、評価、比較などによってつくりだされる「自己肯定感」ではなく、自分自身や内側にある心持ちや感情などの存在に目を向けて「自己存在感」を身につける方法を提唱する

    第5章「成育歴が大きく影響する」では「自己肯定感」ではなく「自己存在感」を育む子育てのヒントが、指示と支援、成功と成熟、褒めると感謝、応援と期待などを対比させてわかりやすく解説されている

    著者はスポーツドクター
    QOL向上のための活動実践の場として設立した株式会社エミネクロス代表取締役

    まちがった「自己肯定感」を抜け出そうという新書が時を同じくして出版されたのは興味深い

    辻秀一『自己肯定感ハラスメント』フォレスト2545新書、2022年2月刊
    星友啓『全米トップ校が教える自己肯定感の育て方』朝日新書、2022年3月刊

    ※p.58〈開放〉⇒〈解放〉
    ※p.81〈彼ではなく〉⇒〈彼だけではなく〉
    ※p.89〈それも自身のの中に〉⇒〈それも自身の中に〉
    ※p.90〈吉野源三さんの小説〉⇒〈吉野源三郎さんの小説〉
    ※p.147〈自分を大事する〉⇒〈自分を大事にする〉

    これだけあると内容の信頼性にも?をつけざるをえなくなる

  • 自己肯定感という言葉に僕自身も違和感がありました。

    確かに自己存在感というのがしっくりきます。

    得意ではなく好きに特化することって大事ですね。

  • 幸せな人生を歩むために
    1. 結果による成功体験(自己肯定感)でなく、自分の内側にある価値(非認知スキル)を土台にすることで、自己存在感を育む。
    2.非認知スキルは思いやりとか感謝とか優しさとか、定量化できないもの。だから人と比べられないしその必要もない。
    3.とにかく自分を信じる。根拠はなくていい。自信を持つ、じゃなくて自分を信じる。
    4.「好き」を見つける。
    5.「生きる目的」を見つける。×生きる意味
     (意味、だと認知的な解釈が必要。要は他者からどうみられるか)
    6.いまここ、に全力を注ぎ続ける
    7.心がワクワクすることを優先する。自己存在感を育めば、結果は後からついてくる。
    8.一生懸命は楽しい
    9.ありがとう、の声かけ
    10.今できることをやる

    ◎評価とか人と比べるとかじゃない、自分が好きなこと、ワクワクすることをして、自己存在感を高める!

  • 自己否定的なあれこれに対して、気にすんな、と言われても気にはなるんですが、振り回されなくはなりそうです。

  • 自己を肯定するためには、他者や理想と比較し、その上で成功していなければならない。このようにハードルが高いため、自己否定感につながりかねない。
    承認欲求とはすなわち、他者に依存した考え方である。
    「この人生に何の意味があるのか?」ではなく、「何を大事に自分は生きているのか?」と考えられるように。
    「何があった?」(外界)「何をした?」(行動)という声かけを行うことで、自己肯定感を高め、認知を強調してしまっている。「どう思った?」「どうしたい?」という声掛けをして、非認知的で自己存在感を高められるように。
    「褒める」ということは、結果に依存しがちで、他者への依存につながってしまう。そこで、「認める」「感謝する」「理解する」へ。
    「得意」は他者との比較だが、「好き」は自身の中での比較である。

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著者プロフィール

辻 秀一:1961年東京都生まれ。北海道大学医学部卒業、慶應義塾大学で内科研修を積む。その後、「本当に生きるとは」を考え、人が自分らしく心豊かに生きること、すなわちクオリティーオブライフ(QOL)のサポートを志す。スポーツにそのヒントがあると閃き、慶大スポーツ医学研究センターでスポーツ医学を学ぶ。99年、QOL向上のための活動実践の場として、株式会社エミネクロスを設立。スポーツ心理学を日常生活に応用した応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織のパフォーマンスを、最適・最大化する心の状態「Flow」を生みだすための独自理論「辻メソッド」でメンタルトレーニングを展開。37万部突破の『スラムダンク勝利学(集英社インターナショナル)』をはじめ、『リーダー1年目からの教科書(ぱる出版)』『自分を「ごきげん」にする方法(サンマーク出版)』『禅脳思考(フォレスト出版)』 『さよなら、ストレス(文春新書)』など著書他多数。最新刊は『Play Life, Play Sports~ スポーツが教えてくれる人生という試合の歩み方~(内外出版)』

「2018年 『メンタルトレーナー直伝 先生の“ごきげん思考”で、授業はうまくいく!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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