地球さんはレベルアップしました! @COMIC 第1巻 (コロナ・コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866993645

作品紹介・あらすじ

バトルもレベルアップもみんなで一緒に!仲間との友情で挑むガールズ冒険ファンタジー、ついにコミカライズ!

感想・レビュー・書評

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  • Webサイト「コロナEX」で連載中のまいたけ(漫画)、生咲日月(原作)、shnva(キャラクター原案)による「地球さんはレベルアップしました!」の第1巻。今までの法則が改変されファンタジー要素が現実になった地球を舞台に、主人公達がダンジョンに挑んだり、修行したりするお話。ゆるふわな作風で、みんなで楽しくファンタジーな世界を遊ぼう的な軽いノリで進みます。他作品にあるような面倒な人間関係などの描写は潔く切り捨ててあります。今のところ修行を頑張るスポコンもの???

  • 「地球さんはレベルアップしました!」
    謎のアナウンスとともにレベルやスキルやカルマ等のステータスの発生、ダンジョンの登場など、法則の書き換えられた世界。
    中二病気質な少女命子の旅とか日常が始まる、という感じの作品。

    ◆漫画表現
    まず、絵が綺麗で見やすいです。
    最近のコミカライズ、本当に素晴らしいですね……。

    多分コミカライズ独自の表現方法だと思いますが、掲示板に書き込むネット民たちの表現が面白いです。
    コミカルで陰気にならないのが良いですね。

    ◆命子
    「女の子だから危ないとか、そういう時代は終わったんだよ」
    本作ほどでないにしろ、現実でも世界のルールは日々刻々と変化しています。
    命子と父のやり取りは、(年頃の少女の全能感などを差し引いても)世代間の感覚のずれが風刺化されているように感じました(どちらが正しいとかでなく)。
    なぜ命子はそう言い切れたのか。
    世界の変化をその身で受けたからですよね。
    ダンジョンの描写は、徐々にステップを踏んでいる感じがしてとてもワクワクしたのですが、そのシーンが特に良い。
    ビビって、覚悟を決めて、戦って、傷付いて、涙して、成長する楽しさと実感を得る。
    こういうシーンがギュッと詰まっていて、それまで培ってきた常識や人生観が急速に変質していくわけですが、楽観的なところが消えないところが、現代的だなぁと感じました。
    中二病者で変質をソフトランディングさせているところもグッド。
    こういう変質のきっかけって、ひと昔前だと頼りになる先輩の頭がかじられたりとか、ハードランディングもいいとこでしたからね。
    まぁ、「世界が厳しいのって当たり前だよね」という共通認識が一般的になったとも言えそうですが。
    変質後も、命子のその幼くひたむきな善良さはそのままですが、前述の「共通認識」を踏まえると納得感があります。
    ハードランディングしない分、大きな成長やドラマは無さそうですが、現代的な物語として押さえておきたく思います。

    キャッキャウフフしつつ、ハードさが浸透した世界で彼女たちがどう生きていくのか、続きも読んでいきたいです。

  • 実は自分は、まいたけ(きのこなべ?)さんの『マリみて』時代からの緩やかなファン。
    商業コミックは紙媒体で全て持っている(たぶん)。
    電子版はセールのときに買っている程度のファン。
    熱心に追いかけているワケではなく、コミックの発売日一覧で「きのこなべ」「まいたけ」で検索する程度のファン。
    同人誌は・・・少なくとも『魔法少女まどか☆マギカ』の頃までは持っているハズ。
    これも情報を収集して買っているワケではなく、見かけたら問答無用で買う程度なので、買ってないのではなく最近は店頭で見かけていないだけ。
    この方の描く眼が好き。

    で。

    『なぜ備さんはいつもいやらしいことばかり想定して危機管理しているの?』2巻の発売を待っていたのだけど、なかなか出ないから流石に情報を探したら打ち切られていた・・・。
    もしかしてコレで引退しちゃうのでは・・・と不安になっていたのだけど、ラノベのコミカライズとはいえ再び名前を拝見できて安心した。

    で。

    お話自体は・・・まぁ普通のゲーム世界閉じ込められ系。
    地球自体がゲーム世界になったって感じなところがオリジナリティなんだろうけど、やってることは同じ。
    どちらにせよ人類が理不尽な世界に投入されてどうしようってことは変わらない。

    舞台は地球だけど、微妙に違う地球っぽい。
    欧州・ヨーロッパという地域は存在しているけど、スイスはセイス、フランスはフェレンスみたいだし。
    でも何故かガラパゴスは存在しているようで統一感が無い。

    核兵器の排除はどうやってるんだろう?
    SEED 世界みたいに核分裂を抑制するようだと世界のエネルギー事情が詰む。
    でも、そうじゃないなら再生産可能・・・。
    作った端から兵器か否かの判定が行われて砂になってるんだろうか?
    また、核の脅威、要は戦争に対する抑止力がなくなった場合、世界がどうなるか分からない。
    日本には即座に影響はないだろうけど、核の力がないと不安な国とか、核の脅威が現実に存在している中東とかはどうなるんだろう?

    全て「迷宮タイプ」ってことは自衛隊は他の穴にも入ったってことなんだろうか?
    命子以外に(一般人の)帰還者がいなかったってことを考えると、他の人からのダンジョン情報はないはずなんだけど。

    人間が創造した考え方(カルマ)とか、人間に合わせた迷宮(ブロック壁)とか、人間に合わせたダンジョン。
    そして自衛隊しか挑戦していない現状を、地球さんはいつまで許容するのだろうか?
    外国の現状はどうなってるんだろう?
    仮に世界で命子だけが帰還者なら、アメリカ(たぶん国名は違う)とかが出張ってくると思うのだけど。

    カルマといえば BUMP OF CHICKEN の歌なんだろうけど、自分は最初に『ロマンシア』が思い浮かぶ。
    なんか高すぎても低すぎてもダメで、子供の頃はよく分からないシステムだった。
    今なら理解できるだろうか?

  • なろうからの書籍化を経てのコミカライズ。

    書籍版小説をベースにしている。
    1巻のラストで、無限鳥居ダンジョンに入ったところで、終了。
    最後で、自分を片腹いた子さん呟くシーンは、似たようなのはあるけど、原作にも小説にもなくて、いい表現だなって思う。お父さんへの思いとの対比で、命子の気づきが非常にカッコいい。

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