猫と紳士のティールーム (1) (ゼノンコミックス)

著者 :
  • コアミックス
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867204771

作品紹介・あらすじ

街にひっそりと佇む紅茶専門店の店主・瀧。極度の人見知りの彼が唯一心を開くのは愛猫のキームン君と紅茶だけ。そんな哀しく愛らしい男が、少し疲れた現代人の心を紅茶と不器用なおもてなしで癒やすハートフル・ティー・ストーリー♪

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり、モリコロス先生の作品は、心にほわっと染み込んでくる。
    『のぼさんとカノジョ?』はストーリーの力のみで、読み手を癒してくる感じだったけど、この『猫と紳士のティールーム』は、ストーリーの力に、美味しい紅茶もプラスされてるから、より癒される。
    しかも、タイトルに入っていて、なおかつ、表紙にも描かれている猫ちゃん、名前はキームン君、がこれまた、良い味が出ているんだよな。基本的には黒猫なんだけど、胸の部分だけが白く、そこがワイシャツっぽいのが、実に可愛い。
    中身も、客に大しては適度な愛嬌を振り撒き、ヘタレな主人に厳しい、でも、時には優しくするってのも、モリコロス先生のテクニックを感じちゃう。
    言うまでもないけど、この『猫と紳士のティールーム』は紅茶。
    多分、モリコロス先生、元々、紅茶が好きで、この作品を描く上で、これまで以上に勉強したんだろうな。
    瀧さんの洗練された、紅茶を淹れる所作や、お客様に出す紅茶の説明、そのお茶と合うお菓子から、モリコロス先生が行った取材の厚みを感じ取れる。
    先にも書いたが、店の主人である瀧さんが、ヘタレで、軽い対人恐怖症ってのも魅力だ。そんな人間が、どうして、接客が必須の飲食店を!? とツッコんでしまった、思わず。
    そんな瀧さんが、紅茶について語る時、メッチャ活き活きするのが、凄く可愛い。同一人物かよ、と驚いてしまうほど。そして、ハイテンションになっちゃった瀧さんを、看板猫であるキームン君がビシッとシメる、そこまでの流れが最高だった。きっと、瀧さんのような人間を、無自覚タラシ、と人は評するんだろう。
    きっと、私だけじゃないだろうけど、この『猫と紳士のティールーム』を読んだら、イケオジがいて、看板猫もいて、なおかつ、美味しい紅茶が飲める喫茶店に行きたくなっちゃう。そんな「したい」を抱かせる、この作品は間違いなく、良い作品だ。

    この台詞を引用に選んだのは、分かるなぁ、と共感できたので。
    これは、今、社会人をやっている人なら、一度は味わっているであろう苦味。
    あるあるネタと言っちゃ失礼だけど、そこまで、珍しい事じゃない。
    まぁ、先輩に、気にするな、と言われても、新人の内は気にしちゃうんだよな。
    落ち込んで、それを引きずっちゃうタイプ、これはまだ、良い方で、中には、聞きやすい雰囲気にしてくれなかった先輩が悪い、と逆恨みをしたり、自信を失い過ぎて、そのまま、トンじゃう奴もいる訳で、参ってしまう。
    けど、この片出さんは、聞く勇気を持てなかった自分の弱さを乗り越えた。
    であれば、きっと、彼女は成長できる。二度と、同じ失敗を繰り返さないだろう。
    (昨日の失敗も、元はと言えば・・・忙しそうな先輩に、声を掛けられなかったのが原因だった。ほんの少し、勇気を出して、聞くだけでいいのに、出来なかった)(by片出さん)

  • 瀧さんのビジュアルがもっと「良い!」と感じられたらもっと素敵な作品になるのになと思いました。そこの前提についていけないと、内容全体の良さが半減してしまう……
    紅茶の知識を得られるところや、ティータイムを大切にする感覚は素敵だけど、正直なところツイッター漫画の域を出られていない印象。

  • シャイなイケオジ瀧さんと、看板猫のキームンくんが、すてきなティータイムで癒してくれます✨
    紅茶とお菓子の組み合わせや、紅茶の知識についても優しくわかりやすく組み込まれていて、いろんな楽しみ方ができます。
    知人にお借りしてのご縁ですが、自分でも購入しました。

  • 日常の中にいるお客様たちが、イケおじとイケ猫に癒されてとろけるお話。美味しいは正義!次巻楽しみです。

  • 幸せになれる。
    紅茶好きも、あまり知らない人も読んだら紅茶を飲み(に行きたく)なる。
    こんな場所、あったらいいな。
    前はあったんだけど。

  • 心穏やか、紅茶とスイーツと猫のお話。

  • 作品の設定通り、おじさんが美しくて良い。私は紅茶を嗜むことはないが、紅茶を嗜んだ気になれる作品。紙媒体からもいい匂いがしそうで、食品やひとつ一つの装飾も丁寧に描かれてる。物語は1話完結型が複数かと思いきや、それぞれで登場したキャラクターたちが増え、進むにつれ物語の外堀が埋まる感覚があり、完成度が上がっていく作品だと思いました。

  • 紅茶の知識を学びながら癒される

  • 凄く良かった!!!!!
    これを読んでちゃんと紅茶入れてみようとか、この焼き菓子とならどんな組合わせがいいかなと考えるようになりました。
    続きが楽しみー!

  • ヒゲそり前がよい

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著者プロフィール

モリコロス:代表作「のぼさんとカノジョ?」「タレソカレ」「咲けよ花咲け!」

「2023年 『猫と紳士のティールーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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