龍とドラゴンの文化史: 世界の切手と龍のはなし

著者 :
  • えにし書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867221242

作品紹介・あらすじ

郵便学者による辰年記念出版!
世界各地にみられる龍/ドラゴンにまつわる神話や伝説は、想像上の動物であるがゆえに、それぞれの物語に地域や時代の特性が色濃く反映されることになる。本書では、日本の龍を皮切りに、中国、朝鮮、琉球、東南アジア、キリスト教世界など、世界の龍について、そのベースとなる文化史や興味深いエピソードなどを切手とともに紹介する。
目次①日本の龍/②中国の龍/③朝鮮・琉球の龍/④東南アジアの龍/⑤キリスト教と龍:聖ゲオルギウスの龍退治を中心に

感想・レビュー・書評

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  • 郵便学者・内藤陽介のブログ
    http://yosukenaito.blog40.fc2.com/

    えにし書房
    https://enishishobo.co.jp/index.htm

    龍とドラゴンの文化史 内藤 陽介(著) - えにし書房 | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/978-4-86722-124-2
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    yamanedoさん(本の やまね洞)から

  •  切手を題材とした東西龍の文化史で、神話や歴史も解説。年賀切手に龍の美術工芸品の切手など、東アジアではやはり龍の切手は多い。龍が水の守護神という点は共通だが、日本では天子の象徴ではなかったようだ。日本初の切手が龍文だったのは、太政官札や民部省札で既に使われ工房で彫り慣れていたから、というのは予想外に単純な理由。
     東南アジアではナーガと龍、善と悪が混在するのが面白い。ガルーダが聖鳥でナーガが邪悪の象徴かと思えば、ムチャリンダは釈迦を守る。ラオス仏教寺院にあるナーガの装飾は東アジアの龍に近い。
     メソポタミアとギリシャでは龍のイメージは一定していない。その他の西洋での広まったイメージは、ウェールズの象徴である赤いドラゴンと聖ゲオルギオスの龍退治。

  • 自分が物事を何も知らない

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著者プロフィール

1967年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。郵便学者。日本文芸家協会会員。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、研究・著作活動を続けている。

主な著書
『なぜイスラムはアメリカを憎むのか』(ダイヤモンド社)、『中東の誕生』(竹内書店新社)、『外国切手に描かれた日本』(光文社新書)、『切手と戦争』(新潮新書)、『反米の世界史』(講談社現代新書)、『事情のある国の切手ほど面白い』(メディアファクトリー新書)、『マリ近現代史』(彩流社)、『朝鮮戦争』、『リオデジャネイロ歴史紀行』、『パレスチナ現代史』、『チェ・ゲバラとキューバ革命』、『改訂増補版 アウシュヴィッツの手紙』、『日韓基本条約 シリーズ韓国現代史1953-1965』、『アフガニスタン現代史』、『龍とドラゴンの文化史』(えにし書房)、『みんな大好き陰謀論』(ビジネス社)、『日本人に忘れられたガダルカナル島の近現代史』(扶桑社)、『世界はいつでも不安定 国際ニュースの正しい読み方』、『今日も世界は迷走中』(ワニブックス)、『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.1 戦前編』、『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.2 戦後編』、『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.3 平成・令和編』(日本郵趣出版)、『誰もが知りたいQアノンの正体(みんな大好き陰謀論Ⅱ)』、『本当は恐ろしい! こわい切手』(ビジネス社)、『現代日中関係史 第1部 1945-1972』(日本郵趣出版)、『現代日中関係史 第2部 1972-2022』(日本郵趣出版)。

「2024年 『キュリオマガジン2024年3月号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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