百年前の野球交流: インディアナ大学vs早稲田大学

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  • 文学通信
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867660249

作品紹介・あらすじ

1922(大正11)年の春、早稲田大学が招待したインディアナ大学野球チームは、2勝8敗1引分けと大敗して帰国した。
海を渡り保存されていた870枚余りの写真と選手の日記をきっかけに、スコアシートには残らなかった日米大学野球交流の真実を、100年の時を超えて明らかにする。日米双方の資料を突き合せて野球交流の深部に下りていくと、両校とも共通の世界認識をもって野球交流を行なった事実が見えてくる。

第一次世界大戦が終り、平和な世界が来たかのように見えた。だが、日米開戦間近し、とささやく声が聞こえ始めていた。そういう時代に日米のヒューマニストたちは何を考え、いかなる行動をしたのか。かれらは野球に何かを期待した。野球を通して目指したものは何だったのか。そしてその期待は今日でも古くなってはいない。未発表の写真資料多数収録。渾身のスポーツ・ドキュメント。

【問題は多岐にわたる。本書の章立ては、インディアナ大学の動向を追いつつ、早稲田大学の動向を扱う章が入る、というように少し複雑にしてある。その途中に、エドモンソン教授とエドナ夫人の経歴を調べて、二人の生涯を見つめる。また、三年前にプロテスタントたちが東京で開催した「第八回世界日曜学校大会」について詳しく述べる。なぜなら、野球交流に関与した人々のなかに、この世界的な宗教フォーラムに関与した人々がいるからだ。早稲田大学の野球交流はキリスト教徒の企画とつながっているころがある。いったい、どういうことなのか。】……はじめにより

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著者プロフィール

昭和22年(1947)、山形県生まれ。
東北大学文学部文学研究科博士課程中途退学。
聖和学園短期大学助教授、秋田大学教育学部教授を経て、1996年、新潟大学人文学部教授、同現代社会文化研究科教授。2013年、名誉教授。博士(文学)。フェロー。

主要著書
『中世和歌の研究』(桜楓社)、『秋田県の民俗芸能』(秋田県教育委員会。井上隆明・齋藤壽胤・錦仁ほか編著)、『東北の地獄絵 死と再生』(三弥井書店)、『浮遊する小野小町 人はなぜモノガタリを生みだすのか』(笠間書院)、『小町伝説の誕生』(角川書店)、『金葉集/詞花集』(明治書院)、『なぜ和歌を詠むのか 菅江真澄の旅と地誌』(笠間書院)、『都市歴史博覧 都市文化のなりたち・しくみ・たのしみ』(笠間書院。白幡洋三郎、原田信男、錦仁編著)、『宣教使堀秀成 だれも書かなかった明治』(三弥井書店)、『歌合を読む 試みの和歌論』(花鳥社)など。

「2023年 『百年前の野球交流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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