たいへんおまたせしました

著者 :
  • 赤ちゃんとママ社
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本棚登録 : 85
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870141650

作品紹介・あらすじ

レストランでケーキを注文したおじいちゃんと孫が、ケーキが運ばれるのを待つ様子と、注文を受けたレストランのスタッフが、食材の調達からケーキができるまで奮闘する過程をコミカルに描きながら、食べ物への関心を育む絵本です。おじいちゃんと孫がレストランに入り、ショートケーキをオーダ―しました。すると、作るのは原材料から! レストランのスタッフは、小麦や牛乳、卵やイチゴ…を調達しにいきます。途中、いちごがうまく育たたず、悪戦苦闘する場面も。待っているおじいちゃんと孫は、時間とともに歳を重ねていき…。果たして、ケーキはできるのか、おじいちゃんと孫は食べられるのでしょうか!?食材の調達過程を示すことで、日々口にする食べ物が、どのような過程を経て食卓に並ぶのか、それらには多くの手と時間が費やされていることを伝え、自分たちの体をつくる食べ物への関心を促します。そうした思いが、タイトル「たいへんおまたせしました」に込められています。また、乳製品や卵の調達では、牛の自然放牧や鶏を放し飼いにした里山の中での養鶏場で表し、アニマルウェルフェアを意識しています。現実の畜産業は大量生産を重視した過密過剰拘束、ホルモン投与による過剰な発達、規格外動物察処分といった動物を食料生産機だけとして見る、命を軽視した現場です。そして大量生産は食品ロスという社会問題にもなっています。しかし、それらをはっきり書くことは今回のコンセプトとは異なります。本書が、今後子どもたちが成長する過程で、保護者が生活を営むなかで、食べ物を通じて生き物全般の倫理に関して気づきと問題意識のアンテナをはる種になること、同時に、自分たちの体はどのような食べ物でできていて、栄養を考えるきっかけになることを目指しています。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの「たいへん」の意味がよく分かるストーリー。単純だけど、ユーモアがあって笑えるストーリーが良いなと思う。

  • 誕生日をお祝いしに来たレストランで、孫とおじいちゃんがいちごのショートケーキを注文…までは普通の流れなのだが、オーダーが入った途端に「おまかせ あれー!!」といっせいに走り出すレストランの従業員たちに不安がよぎる。牧場の牛たちが登場して予感的中!そこからか!w
    最高で特別なショートケーキを作るための最高な材料集めに奔走する従業員たちのこだわりと熱意もスゴいが、待っていたおじいちゃんと孫たちの忍耐力もスゴい。
    待てない8歳息子は待ちぼうけの赤ちゃんに同情して「たいへんまたされすぎました」のこの結末に無言…w

  • おまたせしすぎ(笑)

  • 8歳7ヶ月の娘
    5歳7ヶ月の息子に読み聞かせ

    そうきたかーーー!

    おいしいものを食べるのには
    とても月日が必要なのね。

  • 表題の意味がよく分かった。
    レストランで、いちごのショートケーキを注文。
    え?そこから⁈

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著者プロフィール

絵本作家、イラストレーター。1977年福岡県生まれ。東京都町田市在住。2005年からフリーイラストレーターとして活動を始め、その年に音楽雑誌よりデビュー。主な絵本に『ぎょうれつ』『UFOのつくりかた』(ともに偕成社)、『にんじゃなんにんじゃ』(赤ちゃんとママ社)、『よーい、ドン!』(ほるぷ出版)などがある。

「2022年 『デンタウン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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