僕が書いたあの島 (片岡義男エッセイ・コレクション)

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  • 太田出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872332094

感想・レビュー・書評

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  • 片岡義男はこれらのエッセイを書く作業を通して「他者」に出会おうとしたのではないか。ありきたりのハワイのイメージ(大西巨人言うところの「俗情との結託」)を排し、ハワイでどんな光景が展開されるかつぶさに書き記し、あるいは深く考え抜き想像力を働かせる。サーファーたちの生活、島の人々の暮らし、そして彼ならではの文化論がアマルガムとなって結実したこの本は読み応えありで、それまでハワイに特に興味のなかった私も引き込まれてしまった。彼の批評性とドライな中に確実に繊細さを感じさせる理知的な筆致に唸る。ハワイ再発見なのか?

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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