- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872334197
感想・レビュー・書評
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24歳で自殺した伝説の漫画家山田花子が死の直前の時期に書きなぐっていた文章をまとめ、両親の手記やファンのコメントなどをつけて書籍化。
ちなみに私は山田花子が自分が飛び降り自殺するところを書いたコマが脳裏に焼きついて離れない。
山田花子が書きなぐった文章は、どこまでも後ろ向きで世間に対し攻撃的で、そして非常に正直だ。最近「ツレうつ」みたいな明るい闘病本が人気だが、どこまでも不幸で後ろ向きなことをただただ書いたこういう本こそ、その正直さ故に大事だと思う。
そしてこの本の中で私が突出して素晴らしいと思うのは両親のそれぞれの手記である。
自殺直前の日々や自殺当日を振り返りながら、あの時思っていたこと、今思うことを書き連ねる。理解できず翻弄され続けた娘を時を経て多少なりとも理解できたのではないかと思い、娘にとって自殺も一つの結末だったのではないかと受け入れようとし、娘の生きた証として娘の声を本にした両親。
この両親の手記は自殺に関係する全ての人に読んでもらいたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神聖かまってちゃん聴きながら読んだら死にたくなる。
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以前から読みたいと思いつつも絶版で微妙にプレミアがついていたため未読でいたのだが、この度福祉バンクにて105円でゲット(こういう本を福祉バンクで扱うセンスが素晴らしい)。
この日記は24歳で自殺したカルト漫画家・山田花子が生前書きためた日記を遺族が編纂して世に送り出したもの。
山田花子って漫画家は人間や社会の醜いところをこれでもかと描いた人なのだが、この日記もかなりエグい内容となっている。
やはり何かしらの創作者は業を背負っているもの。
この人が生きていくのには感受性が強すぎたのだと思う。
現代はネットで吐きだすという手があったのだろうけど(こういうブログは確かに多い)、彼女は作品で吐き切るまでの生産ペースでもなく、読者も多くなかった。
現代に青春期を生きたとしても自殺したとは思うのだが、もしかしたら救われたかもしれないし、漫画の評価ももっと高かったかもしれない。
個人的には感覚が似通っていて共感するところが多かった。
でも若い頃に読んでいたら危なかったかも。
今は年や社会相応の諦念があるから別に問題なく読めたのだけど。
ただ健全な人やポジティブな人はこの本を完全に否定するはずで、評価としては難しいところ。
漫画家だったからこそ許される出版だとは思う。 -
24才で死んでしまった、漫画か,山田花子のメモ。
暗くなってしまう本ですが,理解できるところもある。 -
思春期絶頂を迎えたころの裏経典でした。
過去形でよかったって心からおもいつつ、今でも内容には共感できます。
でも、今読んで思うのは、それだけじゃなかったんじゃない?もっと何かあったんじゃない?ってこと。
もしかしたら彼女は、これに書いてあることしか見えない人だったのかもしれません。
そして彼女は共感されるのも、上記のように諭されるのも嫌い。
私は年を重ねても彼女はずっと本の中に時が止まったままでいます。
思春期にこれを読んで年を重ねるごとに読むのもいいですよ。1つの指標になると思います。
傷口を広げるのはお勧めできないけど、平凡でよかったって思う。 -
おもうところに納得することがたくさんあり、
わかるわかる、とおもうところがたくさんあるが、
肝心な、飛び立つ前のその一瞬だけは、
誰にもわからないのが残念。
そこが知りたい、とてもとても知りたい。 -
漫画家山田花子が24歳で自殺する直前までのメモ書き。
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私がもってるのは完全版じゃなくて白いやつです
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“「やさしい人」は、そいつにとって都合の良い人。”<BR>
って、なんかどっかで聞いたなー(笑)<BR>
光一さんこの本読んだ?<BR>
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本人以外の文章は読んだけど<BR>
あとは半分くらい読んでストップしてしまった。<BR>
なんて言うか……<BR>
そんなもん分かっとるわい、と思ってしまう。<BR>
“優しさ”で言えば、<BR><BR>
・優しくする→優しい自分に酔ってる<BR>
にしても<BR>
・優しくする→相手の為→相手が喜ぶのが私の喜び→自分の喜びの為<BR><BR>
にしても、結局は自分に返ってくるんですよね、人間のする事なんて。<BR>
全ては自分のため、自分中心。<BR>
人間という生物がそういう作りなんだから<BR>
どうしようもないと思ってしまった。<BR>
この本を読んで落ち込んだ、テンションさがった<BR>
っていう感想が多いみたいですが、<BR>
それってつまり、<BR>
みんな、花子さんの考えに少なくとも同意する<BR>
部分があるって事なんだろうなぁ。<BR> -
漫画家山田花子が自殺する前に書いていたメモや家族、友人のコメントなど。
これを読んで、「自分はまだ大丈夫」って思いました。
救われた。
父親の書いた文章が切ない。