- Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872426533
感想・レビュー・書評
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著者の観点で食品を取り上げ、考察を書いている。世の中に出回っている根拠の曖昧な説を、科学的な観点で淡々と考察しており、そこに何かを推したり何かを卑下するイデオロギーはない。
というのは、食品そのものに対する評価は完全に排除されており、その食品の持つ栄養素にだけフォーカスされているからだろう。
最初から最後まで実にフラットで確実な理論が展開されており、いかに我々が根拠の乏しい健康情報や食品情報(=マーケティング)に踊らされているかがわかる。
また、一つの食品を取ったからといって病気が治ることはありえないという当たり前のことを、明確に思い起こさせてくれた。
ちなみに、個人的に目が鱗になったのが卵の話と牛乳の話だった。
悪い噂に対しても、それって本当ですか?のスタンスで科学的な思考が必要だと思い知らされた。
何にせよ自分の身体で確かめて行こうと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夫に勧められて読んで見た。
最新の医療、健康情報を見るとわかるように、随分昔の常識が覆る事項が多くなっている。
この著者は1978年に「健康食総点検」という本を出した理学物理学者、60歳の時に、分子生物学による健康自主管理を実践した「三石理論」を確立。分子栄養学による健康自主管理を実践し著書300冊を超える。
1901〜1977年で亡くなるまで、講演執筆をこなし生涯現役を貫いた。
何しろ、物理学者であるから、なんとなくやら、根拠なきかもしれない、、、という言葉は徹底して排除。
何がどうして、どういうわけで、、、という文体で終始書かれている。多少専門的用語や名称が出るので、読み慣れるまで大変かもしれないが、覚える必要ななしと、決めて読んでみれば、なるほど、と納得のいく説明を得られるだろう。
実に明快で潔い本なのでチャンスがあれば読んでいただきたい。
主体的な自分の健康、生き方をそこに見られるかもしれない。