ero・mala―Les maladies erotiques (CUE COMICS)

  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872571103

感想・レビュー・書評

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  • わたなべあじあ先生の事を考えていて、ふと、ないと先生のことを思い出し、押し入れを探して見つけ出した1冊!
    懐かしさよりも先に、これだー!!って感じだったよね。
    表題作の「エロマラ」が恐ろしく衝撃的で大好きで、今読んでもやぱり好きで、むしろ「コロナ」とリンクする部分があって感動するって言うねw
    『世界中が愛し合ってるようだった なんてね』が好きよね。
    そして、当時から、この世界で描かれている世界観とか、真理とかが、自身の感覚に近くて、嬉しかったのを思い出した。
    ないと先生はやっぱりすらばらしいな。

  • このタイトルを見て、ちょっと柄にもなくいったん手が止まり。

    いやだ〜奥様ったら。
    ほほほほ、奥様こそ。
    うふふふふ。
    ‥そんなわけ、ねぇ。
    ‥あるわけないですわよ、ねぇ。



    のようなやり取りが実際にあった訳ですよ、あたしの脳内では。


    知人と待ち合わせしていたブックオフで、
    「ごめん、場所変えよう。で、ブックオフいるならさ、もしあったらでいいから、
    買ってきてくれない?」って頼まれて買った一冊がこれ。

    やまだないとという人を全く知らないできた、
    (注:私の守備範囲は少年ジャンプやマガジン、サンデー系です)
    いや、少女マンガをごっそりスルーしてきたあたしには、
    なかなかこの、女性特有のどろどろした内向的な情緒的な描写は苦手なのです。
    でも、この作品は比較的すかっとわかりやすかった。

    もちろん‥そういう内容も多々あることは否めない。
    だけど、ここで表に出てしまっているのはむしろ、
    描写過多による減退効果のように思う。
    その描写がないとたしかに、なりたたない部分は多いのだけれど、
    その描写が過激に大量にあるが故に、
    むしろそれ以外の部分に視点を集めさせると言ったような。


    本作品集であたしは不可解な病気の物語と、
    冒頭にある、不条理な漫画が一番好きだったのだけど、

    特に病気の物語で最後に、主人公の独白で、


    「あたしがその病気にかかって死ぬのは、それから〜日後のことだった。」
    と、主人公の死すら客観視して、
    読者の視点と作者の視点と同じ高さに主人公の、
    漫画世界をもってきた浮遊感にはがつんとやられた。

    これって計算なのだろうけれど、漫画という絶対的なフィクションに、
    視座のぶれをこういった形でもってこられたことにビックリした。

    やまだないとはその作画が非常に特徴的で、
    線が一切安定せずに、あるいはパソコン処理をして恣意的に画像をぶれさせるのだけれど、
    そのビジュアルの浮遊感と最後のテキストによった視座の複雑な交差、
    これにぎくりとさせられました。

    手元に残したい作品かって言われると難しいんだけれど、
    でも、もっと他の作品を見てみたい(文字通り「見て」みたい)
    そんなふうに思いました。

    タイトルはすげーけど、なんじ、ひるむなかれ!
    です。特にジョシ諸君。
    大丈夫だ、あたしがついてる!(え?)

  • ero・malaに出てくるあれがすんごいすんごいすんごーーーいかわいい!

    どのお話も、外国の短観映画のような焦燥感にまみれています。

  • 「つまり あたしは
     ペニスがないと生きていけない体なんだわ」

    そんなオンナノコのための本。

  • 「世界中が愛し合ってるみたい」

  • 1997年の秋、友人との待ち合わせ。時間が空いたので、今は亡き、東急文化会館6階のまんがやさんで、わたしはこの本を見つけて、やまだないとと出会った!なんじゃこのフランス語は?裏返すと『愛の教育』だとか、『バルスーズ』だとか、なんとなく、フランス映画やゲンスブールを連想させるタイトルが並んでいる。ジャケ買いでした。そして、わたしは、ないちょせんせいにはまっちゃうのでした。(きょうはアニュエスbのボーダーなんてはいちゃってますよ〜ぅ、まるで、初期のないちょせんせのまんがにでてきそうですよ。)

やまだないとの作品

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