- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872576443
作品紹介・あらすじ
綿密な取材と膨大なインタビューで、初めて明かされるGoogle革命の舞台裏!世界を一変させた、グーグルという検索エンジン。慣例や常識を覆す、グーグルという企業。それらを生んだ、ラリー&サーゲイという、情熱的で型破りな若き天才たち。-創成期から現在、そして未来まで。Googleを巡るすべてのドラマがここにある。
感想・レビュー・書評
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Googleの誕生からの軌跡を記した本。
ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンとの出会いから、検索エンジン開発の経緯、起業に至った理由、創業時の苦労話などGoogle誕生の瞬間を描いている。そして、その後の成長、ビジネスとしての成功、株式公開といったGoogle成長の軌跡へと続く。
驚愕のサクセスストーリーの中から創業者の強い思想・信念が、GoogleがGoogleたる所以が伝わってくる。一方で、会社として大きくなるに従って、いろいろな問題が起きていることもわかる。その他、社内の様子や様々なエピソードも紹介されていて、楽しめる。 -
ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン。今やその名前は世界に広くいきわたっているであろうインターネット界の巨人であるグーグルを彼ら2人がいかに創業して行ったのか。そのクロニクルです。貴重な記録です。
グーグルの創業物語でその厚さもさることながら、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの人物像や、グーグルの会社としての「人格に」相当深くまで入り込んでいった本であると読み終えたあとに思いました。
出版された時期が2006年当時のものですので、「ラットイヤー」とも呼ばれるシリコンバレーのIT業界では相当に古く見えるものかもしれませんが、この会社が2人の『世界を変えてやるんだ!』という熱い思い。それに魅入られたジョン・ドウアーやマイケル・モーリッツなどの著名な『エンジェル』といわれる投資家たち。さらには彼らの元で働きたいと集ってくる世界中の『頭脳』たち。それらが強大なエネルギーを出す磁場となり、いまやあらゆることを検索するのにグーグルなしでは考えられないような時代になっているのはいうまでもありません。
ところどころに収録されてある、会社や時に一緒にジャグジーでくつろぎながら写っているペイジとブリン。そして、『お目付け役』として迎えられたエリック・シュミット。別な本で、自分たちのお目付け役になんとアップルの故・スティーブ・ジョブズ氏を迎えたいとペイジとブリンが投資家たちの前で言った話を読んでいたときにはさすがにジョブズVSペイジ&ブリンの『怪獣大戦争』状態で社内はおそらくドリフのコントのようにしっちゃかめっちゃかになっていたであろうなということが予想され、彼ら二人のとんでもない頭のよさと、鼻持ちならない自我をうまく持っていくことができたのはエリック・シュミットだけだったんだろうなと思いました。
あと、従業員にはおいしくて健康的な食事を無料で提供するというサービスで有名なグーグルですが、本社の初代シェフとなったチャーリー・エアーズの物語も面白く、彼とグーグルガイズとの出会いと別れの物語は本当に胸を打ちました。現在、チャーリーは独立して店を開いているそうで、渡米した際にはぜひ一度行って見たいと感じました。
ここではナスダック市場に上場するまでがハイライトになっておりますが、ここでもブリンとペイジはウォール街の慣習をまったく無視したことを次から次へとやってのける様子が描かれ、彼ららしいなと思うとともにいまや『巨人』となったグーグルがどこに向かおうとしているのか?その船出となる貴重な記録とさえいえると感じました。
いまだその行き先がまだ知れない『箱舟』のひとつであるグーグル。それを当時の記録としてまとめあげたという意味で、この本は貴重なものであると思います。 -
Google者の企業理念『don't be evil』に着目して描かれている。
ウェブページを順位付けするのにリンクからアプローチする検索方法を考案し、スタンフォード大学を有効に駆使した口コミで勢力を伸ばし技術を確立させたことがわかる。
ここまで分厚い本だが、創業者らが書いておらずワシントンポスト紙記者が書いているので技術面の説明が乏しい。圧倒的に物足りなさを感じるのは熱量。淡々と会話や事実が書かれていることに終始してしまっているので、当時の熱狂や苦労はあまり伝わらない。これも、本人から本まで人を解してる数が多いからだろう。
※ペイジや創業者ら→ワシントンポスト紙記者→訳者→本
企業の成り立ちや風土、どういった人たちが関わったか、その史実に特化して描かれている。
当時では斬新な検索に特化したサービスとその会社、様々な既存検索会社との差別化がgoogleをここまでの仕上げたのだと思う。今や生活になくてはならなくなったgoogleも、後発サービスかつマネタイズを後回しにしたプロダクトアウトごり押ししてて面白い。
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SWだけでなくHWの会社であることを知った。
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グーグルがどんな会社で、どんな人たち、どんな想いで作り上げたのか、のサクセスストーリー
前半はとても面白く、臨場感をもって読み進められたが、グーグルが株式公開するあたりからは、ただ歴史を追っている感覚だった。自分の興味がグーグルの創業がどのようになされたかだったからだと思う。 -
人や企業の成功(失敗)ストーリー本からはなかなか自分の血肉となる示唆を得られず、途中で断念。
最後まで読みきれていないので充てにならない評価ですm__m -
資料ID:80600609
請求記号:007.35||V
配置場所:工枚特集コーナー
IT企業創設者特集に選書された図書です。 -
【サーチモンスター『Google』の歴史を追う!】
今や、インターネットを利用する者であれば、殆どの誰もが知っているGoogle。その誕生と成長について記述してある一冊。
ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの2人がどのような思いでGoogleを創りだしたのかを知ることによって、彼らが何を追い求めているのか、Googleがあそこまでの成長を遂げているのは何故なのかを理解できる。
Googleのおかげで???、社食を無料にしたり、中間管理職をなくしたり、小さなチームにしたり…と色々と世間では流行っているけれど、結局のところ『なぜそのように制度が生まれたのか』の理解なしには、もしくは経営陣のマインドなしにはただの表面的な行動でしかない。
20%ルール(すべての従業員が、通常の週間労働時間のうち1日分を使い、自ら取り組んでいくクールなプロジェクトを考え出すことができるというもの)にしても同様のことが言える。
ということで、Googleを知るという意味では面白い一冊であり、自由で「邪悪になるな」の文化を育むにはそもそも経営者(特に創業者)の考えなどに引っ張られるということがわかる。
とりあえず、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンがいる間は、GoogleはGoogleであり続けるだろうということがわかる。 -
サクサク読めた。サクセスストーリー。