READINGS:1 建築の書物/都市の書物 ((10+1 series/ LIXIL出版))

著者 :
制作 : 五十嵐 太郎"  "メディア・デザイン研究所 
  • INAXo
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872750904

作品紹介・あらすじ

20世紀に発表された建築・都市に関する主要な書物・論文から100件を選び、各テクストの内容を紹介しつつ批評的にレヴューを行なう。これらは「西洋近代建築」、「西洋現代建築」、「日本近代建築」、「日本現代建築」、「建築史」、「批評」、「都市」、「芸術」、「文学」、「思想」という10のカテゴリーによって整理されている。

感想・レビュー・書評

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  • 建築の書物/都市の書物
    (和書)2013年08月06日 22:51
    1999 INAX出版 五十嵐 太郎


    建築に関する書物から様々な考察がなされている。簡単にいうと建築と哲学の関係に取り組んでいるのだ。

    ここで僕も自分の建築と哲学に対する考えを示しておきたい。

    ●○「人間を支配する技術」が「建築」に先行していたとしたらどうなのだろうか。「人間の自然状態における弱者への姿勢」を狙い撃ちのすることが「人間を支配する技術」であり「文明」というものだと思う。「人間の自然状態における弱者への姿勢」が「人間を支配する技術」=「文明」において高次元に回復したものが「哲学」だと言える。

    「文明」が「建築」に先行していたとしたら、そういった「建築」は解体されなければならない。「哲学」=「建築」があらねばならない。「建築」というものが孕む葛藤があるとしたらそういった「文明」と「哲学」の間にあると思う。

    他者性から弱者イジメではないかと懐疑することはシンプルに哲学の精神的姿勢だと思う。弱者への姿勢を狙い撃ちにして抑圧するものに対しそういった懐疑は有効ではある。しかしそれだけでは駄目だと気づいた。そういった姿勢は狙い撃ちにされ抑圧される。それに対し「自然状態における弱者への姿勢」を高次元に回復させる「哲学」を究める必要がある。懐疑だけでは足りない。僕はそれをしたい。「建築」を学びながら「哲学」を究めていきたい。○●

    もし僕に建築に関するマニフェストがあるとしたらこんな感じになる。

  • 膨大な、<読むべき>建築の書物を一覧にしてくれているだけでも助かる。
    院試の付け焼き刃的学習に役立ちました(笑)
    基本的事項の確認用に。

  • 建築、都市のおすすめ本を五十嵐太郎さんが紹介している。

    さらっといろんな本を読みたいならこの一冊で相当な建築本は読める、深く読みたいなら本物を買った方がいいけれど☆

  • 1500-

  • 建築史をやるならば、必ず手もとにおいておかなければならない一冊。この本で紹介された本だけで建築の正史を辿れます。

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著者プロフィール

1967年パリ生まれ。東北大学大学院工学研究科教授。博士(工学)。建築史・建築批評。1992年東京大学大学院修了。ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展2008日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ2013芸術監督。
主な著作に『過防備都市』(中公新書ラクレ、2004年)、『建築の東京』(みすず書房、2020年)、『様式とかたちから建築を考える』(菅野裕子との共著、平凡社、2022年)がある。

「2022年 『増補版 戦争と建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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