特集=建築と書物──読むこと、書くこと、つくること ((10+1 No.38/ LIXIL出版))

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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872751277

感想・レビュー・書評

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  • おしゃべりなクリエイター"建築家"とその言説との親和性が異様に高いことに対する解析本。そしてこの本もまた、その解析内容と同様の構造として書かれているように思う。

    僕としては建築に対する書物の存在についてや、書物に対する建築の存在について、もっと多角的にみてほしかった。論点がどうもズレてる。建築家推薦の必読書や読書術なんかはかーさぶるーたすででもやってくれ。きっとこういった論点のすり替えも建築の発注芸術たる部分をよくあらわしているとこなのだろう。ここで意外にも、題目に忠実であろうとしたのが五十嵐太郎だったのが面白かった。

    とは言っても非常に高水準に書かれている論考集で、論点はすり替えられてても面白さはある。写真家・畠山直哉における自然の無関心についてや、田中浩也の情報と建築に対する整頓の話をはじめ、読み応えがある。廃刊になったのが惜しまれる名シリーズ書籍。

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