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- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872751420
感想・レビュー・書評
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木造公共建築といえば、内藤廣さん。内藤さんと、建築に関わる幅広い業界の一流の方たちとの対談集。左官の久住章さんのお話はスリルたっぷり。設備設計の葉山成三さんは空調の最前線をわかりやすく伝えてくれています。
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建築家である内藤廣氏が、建物を作り上げるプロセスの中で建築家と協働するさまざまなプロフェッショナルと対話し、それを通じて「後ろ姿の建築家」を描き出そうとした対談集。
構造家、設備設計家、音響家といったエンジニアリングの専門家、照明、インテリア、ランドスケープといった各分野でのデザインのスペシャリスト、左官、石匠といった職人、建築プロデューサー、劇場コンサルタントといったプランナーが登場する。
それぞれのプロフェッショナルが語るプロジェクトを読んでいくと、建設プロジェクト自体が、これらの人々の手を通じて社会、自然環境、技術の進展、経済や文化と、直接接しているように感じられる。建築とは、建物を建てることだけではなく、使い手の自然環境との接し方、社会の在り方への提言など、いろいろな側面を持っていることに気づかされた。
副題にあるように「複眼思考の建築論」が語られている。
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