- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872751703
感想・レビュー・書評
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アルゴリズミックデザインに至る設計プロセスの変遷、とてもインスピ得られる。
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まだ田中先生の章しか読んでいない.
・物質の操作自由度がデジタルファビリケーションの登場により上がってきた.
→コンピュテーショナルな手法でフィジカルなものを出力できるようになる.
・物質そのものを離散的に理解し,把握し,管理し,制御する(デジタル・マテリアリティ)
-DNAも離散的なデジタル情報
-ちょっと概念的に理解しきれていない... -
若手建築家が近い未来の設計手法(おそらく実務のフェーズ全般に関わる?)について語っている。集合知,思考(試行)プロセスのトレーサビリティという点が興味深く,n次創作的DBの構築としてのBIMがツールとして建築プロセスに対してにどのように寄与していくのか考えさせられた。
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自己生産型デザイン・マシン、アボガドロ数エンジニアリング、デジタル・リサイクリング(p.96)等、建築と空間、情報の垣根を越えた製作手法の提案がなされています。
【鹿児島大学】ペンネーム:たく
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鹿大図書館に所蔵がある本です。
〔所蔵情報〕⇒ http://kusv2.lib.kagoshima-u.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?fword=11111045345
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貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784872751703 -
非線形のフォームと新しい空間の表象 柄沢祐輔
20世紀はミンコフスキー時空かエピステーメー/パラダイム/構造であった。21世紀のそれはスモールワールド・ネットワークである。
アーキテクチュラル・コーディング 田中浩也
人とコミュニケーションするための自然言語
計算機とコミュニケーションするための人工言語
環境とコミュニケーションするためのデザイン言語
人工言語とデザイン言語をつなぐコード
デジタル・ファブリケーションによるコーディングの本格応用
パラメトリック・モデリングにより、設計変数を定数として決定せずに保留したまま、変数として定義しておけばよくなった
ドイツ博物学者(ゲーテ)のアーキタイプ論
コレクションとアブダクションの往復運動
コンピューテーショナルなパラメトリック・モデリングを支えるのは生態学的な認識
Design as ScratchからDesign as Searchへ
さらにDesign as Re-Designへ
※超線形設計プロセスに似ている
n次派生は線形にバージョン管理(※Subversion)できずフォーク(※git)する
(Un)limited Design Contest
ワールドワイド・ロジスティクス ※データを送って物質化する。3DのFAX
批判的工学主義から「設計」を考える 建築的思考と情報的思考の関わりから 藤村龍至
本当に合理的か吟味せずにパターンが適用される合理主義の形式化(形式的合理主義)
※さしずめジャンク・アーキテクチャ、ファスト・アーキテクチャだ
問題1 プロセスの効率性とプロダクトの固有性の両立
モジュール間のコーディネート
問題2 目的そのもの探索するような設計プロセス
調査段階と設計段階の断絶
調査と設計を同時進行させるプロセス
問題3 クリエイティブなコラボレーション
調査と設計を同時進行させるプロセス
設計プロセスのモデル
1 論理的進化
2 飛躍的進化(論理的説明不可能)
固有性は論理的進化、効率性は飛躍的進化
コラボレーション・モデル
1 スタッフが案出しを行ない、ボスが選んでいく丹下システム
2 CADをベースに大量制作を行なうSANAAシステム ※複製コスト、バージョン・アップ
※共通点はdiverge, convergeの二段階
3 超線形
模型の保存、トレーサビリティ
微分すると線形、全体としては非線形→超線形
人々のコミュニケーションのベースであるアーキテクチャを設計する専門職(p.138)
インクリメンタリズム(リンドブロム)
ピースミール・グロウス(アレグザンダー)
考えるな、想像するな、振り返るな
手工業的進化→図面によるデザイン→新しい方法
プロクロノロジカル・デザインに向けて 情報の相同と継承の設計 ドミニク・チェン
創造とコミュニケーション
価値の分有を創造、新たな関係性の構築を連帯と呼ぶ
多様な創造の連帯
プロクロニズム、先行する時間、進化の方向・志向性を表す情報
ベイトソンの発生学的起源、一次、二次、三次的な関係性
相互の関係を築くための足がかりとしてプロクロニズムをアフォードしあっている
建築家のメモ書き、reflection-in-action、描かれる対象と描く行為のカップリング構造
行為と結果のフィードバックの連関、志向性の軌跡としてのプロクロニズム
※フッサール現象学の志向性
情報を「活きたプロセス」として把握 ※野中郁次郎
ドーキンスの模倣子
創作のプロクロニズムは過程を埋め込む
明確な達成目標、バージョニングと可視化
創造プロセスの束としての人間
設計プロセス進化論 松川昌平
実環境、環世界、社会環境、情報環境
菊竹清訓『代謝建築論』か・かた・かたちの三段階論
認識のプロセスはかたち→かた→か、実践のプロセスはか(構想的段階)→かた(技術的段階)→かたち(形態的段階)
かち(価値)、アブダクション
武谷三男『弁証法の諸問題』現象論的段階、実体論的段階、本質論的段階
アブダクションによる仮説の形成、最初にいくつかの仮説を思いつくままに提起する示唆的な段階、それらの仮説のなかからもっとも正しいと思われる仮説を選ぶ熟慮的な推論の段階
アルゴリズミック・デザインの本質は「創造」から「生成→淘汰」への転換
都市の設計→多様な建築群を産出するシステム自体を設計する→「建築家なしの建築」による自然発生的な都市を現代的に再構築