- Amazon.co.jp ・本 (68ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872755077
感想・レビュー・書評
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大塚国際美術館のタイルの枚数の多さにびっくりして、「何で」と不思議だった。
地元のタイル技術の保存や利用の目的もあったようだ。
今は、自社の大塚オーミ陶業というところで作っているようだ。
案の定、瓦焼きからタイルへの転向があったようだ。
仏教伝来時に伝わった屋根瓦が、禅宗の(茶室の)敷瓦に発展し、明治期以降タイルに転向したようだ。その技術は決して低くなく、彩色技術には優れていたようだ。
日本三大瓦産地は、愛知、島根、淡路島らしいが、愛知と淡路島がタイルの産地として有名だったらしい。
淡路島には淡陶(現ダントー)という会社があって、精力的にタイルを生産していたらしいが、今は彩色を要するようなタイルは生産しておらず、画一的なものばかりのようだ。(ダントー自身は焼き物からの転向らしい。)
技術もほとんど失われてしまっているらしい。
淡陶が大正から昭和初期にかけて生産していた装飾用のマジョリカタイルは、海外にも多く輸出されていて、イギリス製よりも安い日本製のマジョリカタイルは、マレーシアやシンガポールのプラナカン(移住した中国人のこと)の派手な建築に用いられていたようだ。観光地で異国情緒に浸っていたらタイルは日本製?という、不思議な状況に陥ることになりそうだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本のタイルの歴史って、6世紀頃から始まったんだ!
江戸時代のタイルっていいなぁ。
なまこ壁もタイルの一種??? -
2011/5/6 使用図書
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<pre><b>古来、わが国にもタイルはあった。その名を「敷瓦」と呼ぶ。
白鳳の昔から幕末の「本業瓦」を経て、大正末期に外来のタイ
ルと合流するまでを初めて系譜づけた一冊。</b>
(INAX出版 書籍詳細より)
資料番号:010385862
請求記号:751.4/ニ
形態:図書</pre>