- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872901597
感想・レビュー・書評
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上巻にて
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ルワンダはかつてベルギーの植民地だったのだけど、
支配者が植民地統治をする上で重要なことは
怒りの矛先が自分達にいかないように
一方の部族を優遇して、もう一方を虐げること
でもツチ族だって、フツ族だってもとからいがみ合ってたんじゃない
だったらとうの昔に決着がついてるはず
他からの不条理な圧力がなければ
その土地に住む人々同士で、ずっと生きてきたんだから
それは起きてしまったルワンダのことだけでなく
今も続いてる民族紛争にもいえることだと思う -
ルワンダ――この国名は、もはや私にとって他人事では済まされない。骨髄に刻まれた感がある。人間の狂気と寛容とを兼ね備え、殺した人々と殺された人々の家族が共に住む大地。その重みに耐えかねて、アフリカ大陸は窪んでしまっていることと想像する。
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上巻を事件発生編だとしたら、下巻は究明編。
トイレに行く暇も惜しんで読んだ。 -
下巻では、映画で描かれた後のルワンダについて述べられている。ジェノサイド終了後すぐに平和が訪れたわけではなく、RPFによるフツ族難民化、生存者の深刻なトラウマなど問題は山積。
この本を読み終わって、自分の無知さ加減に半ばあきれた。アフリカ人の名前も部族の名称も聞き覚えのないものばかり。地理すらよくわかっていない。本書には「ジェノサイドはチーズサンド」という西洋人の言葉が載っている。無関心って怖い、と痛感した。