いじめの中で生きるあなたへ―大人から伝えたい「ごめんね」のメッセージ

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872903010

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  • 著者小森氏は、高1だった娘を自死で亡くした。いじめを受ける日々を経て自死したという。
     本書は子を持つ親へ、子供たちの命を預かっていることのかけがえのなさを語りかける。そして子供たちに、他者へのいたわりとやさしさを持ってほしいとの願いを伝える。自死遺族である著者のメッセージが、中高生でもすらすら読めるようなやさしい文章で綴られる。

     著者はいじめと自殺を無くしたいと願い、中学や高校で講演活動を行っているという。生徒たちにとって自死遺族の言葉と思いに直にふれることは衝撃的な体験だと思う。
     しかし本書は、優しい言葉遣いで伝えようとしたことで、筆者の体験の身を切るような切実さが遠のいたのではないか。そんな気もした。

  • 言葉を追うだけで、著者が体験してきた苦しみ・辛さが胸に迫ってきます。社会が生み出したいじめと言う現象を正しく捉えることが出来る、命を掛けた体験記は必読です。

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著者プロフィール

1998年、当時高校1年生だった一人娘の香澄さんが、いじめによって自らの人生に終止符を打つ。「いじめの予防と解決策」を伝えるため、夫の新一郎とともにNPO法人ジェントルハートプロジェクトを立ち上げ、全国各地の学校などで講演、学習会を行う。2012年9月文部科学省「いじめ問題アドバイザー」に認定。

「2013年 『いじめのない教室をつくろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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