- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872905694
感想・レビュー・書評
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納得づくの貧乏というか、少欲知足の実践というかを、子育てのバタバタの中にあっさり語っています。
会社員を辞めてフリーのイラストレーターという不安定な職業を選び、未婚のままシングルマザー道を突き進む。幼いわが子に「ないものはない」と教え、田舎の空き家を買って、限られた資金で暮らせる限界の改築をして住む。・・・というのはかなり顕著な、「流されない」人生だと思います。
高邁な理想を掲げるのではなく、「こうなるしかなかった」かに語っておられるけれど、人生の選択は「何を選ぶか」より「何を捨てるか」考えた方がうまくいくという実例のように感じられました。 -
売れないイラストレーターと自称しているけど、ブログ見たら結構大きな仕事もしているし、借金しないで家を買って改築までしているのだから言うほど貧乏ではないと思う。
稼ぎを増やすためのアルバイトやパートは「ひらめきを捕まえたり」できないからしない、ってすごいな。生活のために自分を削ってアルバイトしてる人も多いのに。しなくても本業だけで生活できるなら十分余裕あると思う。母と娘の二人だからできるとも言える。他にも子どもがいたり夫がいたりしたらこんなに思うままに生活できないもんね。
娘のハナちゃんの様子や、母としての悩みなどは誰しも思い当たりそうな感じで共感したが、恵まれたシングルマザーだな、というのが正直なところ。 -
貧乏だけど、なんだか幸せな母と子のいくつかの季節が描かれている。
子どもの何気ない成長を追って、喜んだり悩んだりする母の姿に共感。