- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872909647
感想・レビュー・書評
-
著者が、13歳当時に伝令役として体験した沖縄戦のの記録。細かく描写しているわけではないが、当時の雰囲気がよくわかる。行間も充分取られていて、短くまとめられているので、読むのが苦手な子供でもそれほど苦ではないと思う。
生きることや、平和の大切さと共に、教育の大切さについても言及しており、大人も今読みたい一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東京生まれの未知子さん(著者)は、小2の時に沖縄へ。昔ハワイに住んでいた祖父が「アメリカと戦うと負ける。東京で死ぬより、沖縄で家族みんなで死のう」と未知子さん一家を呼び戻したのだ。太平洋戦争が始まり、戦局は厳しくなっていく。第一高等女学校の学生だった未知子さんは、当時13歳。校長から軍指令官との伝令役に選ばれる。
校長に命じられ、本土の師範学校に進学した上級生を呼び戻す手紙を書いた。その上級生たちは、ひめゆり学徒隊として動員され戦場で亡くなった。戦争を生き延びた未知子さんは、悔やんでも悔やみきれない思いに悩み続ける。戦時中に自らが受けた教育から、先生になることを周りから勧められても躊躇していたが、お姉さんたちができなかったことを生き残った私がやらなければと気づき教師になる。「命を大事にすることを生徒に教えたい」「子どものための教師になる」という誓いを胸に。 -
筆者が女学生だった13歳の頃に見聞きした沖縄戦について書かれている。
語りかけるように書かれているので、たいへん読みやすい一冊。