データベース実践講義 ―エンジニアのためのリレーショナル理論
- オライリージャパン (2006年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873112756
作品紹介・あらすじ
本書はデータベースエンジニアのためにリレーショナル理論の基本原理を解説する書籍である。関係と型、タプルと関係、関係変数、リレーショナル代数、整合性制約などリレーショナルデータベースを成す重要なテーマについて基礎概念を説明し、新たな考察を加えていく。章末に設けた練習問題に取り組めば、学習で得た知識を定着させることができる。リレーショナルモデルについてのC.J.Dateのビジョンを理解し、基礎概念をしっかりと学び直すことによって、エンジニアとしての新たなステップを踏み出すことができるだろう。
感想・レビュー・書評
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リレーショナルデータベースの「理論」について書かれています。
通常、SEの仕事をしているうえではOracleやMySQLなど「実装」を知っていればよいですが、「理論」を知ることで「実装」の設計思想について理解が深まるでしょう。
実務上読まなければならない本ではないが、プロフェッショナルとしては知っていて良い内容だと思います。が、実務で「実装」にのみ触れている人がこの「理論」を見ると、一段階抽象化された内容となるので、難しく感じると思います。
2016/8/16 再読のため追記
一番最初(9年ほど前)に読んだときは挫折しました。
今では書いてあることは理解できるし、前述の感想は大枠では変わりありません。
ただし、今になって感じたことは、本書は「正確に」述べようとしているため長いが、語られている内容はそれほど多くないということ。
ある程度詳しい人が、「本来の理論はこういうものだ」と口頭である程度教えることができる程度の内容"量"です。
読み終わってから得るものの「量」はあまり多くないと思います。
(実際、本書の頭のほうにも「新しい情報はごくわずか」と書かれている)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リレーショナル理論を知っていると、DB 設計や SQL 作成に表示に役に立ちます。
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個人的に非常に強い思い入れのある本。
なので、★5は他の人から見ると疑問符がつくかもしれない。
この本は、リレーショナルデータベースとデータベース実装とを分けて認識することを教えてくれた。
恥を忍んで言うと、最初に読んだときにはさっぱり分からなかった。
なんとも、リレーショナルデータベースとは凄いものなのらしい!という印象だけが残った。しかしその印象が、その後の僕をデータベースにひきつけ、勉強を持続させてくれた。
本当に何回も、何回も読んだが、いまでは多少理解できるようになった。
そのおかげで、このほかのDB、DB設計に関する本もより深いレベルで理解できるようになったし、実務でも、培った理解が根っこの部分で支えてくれていると感じている。