パブリックスピーカーの告白 ―効果的な講演、プレゼンテーション、講義への心構えと話し方

  • オライリージャパン
3.81
  • (15)
  • (18)
  • (16)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 294
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873114736

作品紹介・あらすじ

プロジェクトマネジメント、イノベーションに関する著書と多数のプレゼンテーションの経験を持つ著者による「伝えること」と「教えること」の本質と実践術。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人前で話をする機会のある人にはおすすめ。
    会社でのプレゼンでもキット役に立つヒントがあるでしょう。

  • プレゼンの参考になるかと思い、読んでみたが、印象とはちょっと違った。どちらかというと講演を仕事にしているアメリカ人のブログという感じ。直接的にプレゼンに役立つことというよりは、プロの講演家でも初心者と同じような悩みを常に持っているのだなということがわかり安心?できるというもの。巻末のNOTE部分が強いて言えば、直接的に役立つところであるが、全般的には、アメリカ人の考え方を垣間見るのに多少役立つ本という感じで、プレゼン自体に苦悩している人は、別の本にあたったほうが良いと思う。

  • 買ってから7年も読んでなかった…プレゼンの本というと「資料の作り方」的な事が書かれているケースが多いが、この本はプレゼンをする前の心構え的な事が書かれている。基本的には「プレゼンを実施する前に練習しよう(みんなやってないよ!)」という事を強く主張しているほか、

    ・いきなりパワポでスライドを作るな
    ・会場であせらないように色々余裕を持て
    ・人数が少ない会場でのプレゼンのコツ"

    といったような実際にプレゼンをする時に色々と参考になるTipsが掲載されている。今後、プレゼンを多くする人にとってはかなりオススメ

  • 【たくみ】
    まだ読んでませ〜ん!積読!

  • パブリックなプレゼンを行う際に参考となる一冊。

  • 職場で説明会をするので実施前に購入してみた。
    プレゼンすること経験がある程度ある人には参考になることが多いのかもしれないが、あまりしたことがない私には、ピンとこないことも多かった。
    しかし、アウトラインを作ることと練習をすることは、参考になった。当たり前のことなのですが。
    まあ、職場の説明会と、セミナーみたいなところで講師をするのは、振る舞い方が違うので、自分の思うとおりにはやらしてもらえなかったのが現実です。

  • 学んだのは以下の3点
    ・プレゼンはとにかく練習重要
    ・話す内容の深堀り、サマライズ重要
    ・聴衆の気持ちになろう

  • 社内教育などを含めるとなんだかんだで、月に2回位は演台に立ってプレゼンテーションをしているのですが、いつまでたっても慣れないし上手くならない。

    そんな私のために書いてくれたような本です。

    ★★★

    著者のScott Berkunは、『イノベーションの神話』、『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』を書いた人です。

    マイクロソフトで、Internet Explorerの1.0から5.0のプログラム・マネジメントの担当をされて、2003年に独立したそうです。

    その後、様々な大イベントの基調講演をしていらっしゃるので(私は上の2冊もまだ読んでいませんし、講演も聞いたことがありませんが)すごい人なんだと思います。

    ★★★

    本書には、プレゼンテーションを実施するにあたっての心得や注意点、そして有益なアドバイスがたくさん詰まっています。

    ただし、見栄えの良いの資料の作り方については載っていません。
    そちらは、(本書でも推薦されている)『プレゼンテーション Zen』やNancy Duarteの『Slide:Ology』を読まれるのが良いと思います。

    本書のアドバイスは例えばこのようなものです。

     あなたとケネディ大統領やキング牧師との違いは話す能力にあるのではありません。私たちが皆毎日何百回と使っている技術にあるのではなく、考える能力、そして、おおまかな考えを明確な考えに磨き上げる能力にあるということです。主張をする、協調を与える、ほかの人に感情を伝える、これらの行動には、話すという行動のずっと以前に、まず考えることが要求されます。たくさん、たくさん、考えることが要求されます。しかし、考えている部分は見えません。結局、考えているところは見えていてもあまりおもしろいものではありません。見えるのは話すところだけです。そのために、考えが魔法のように自然に出てきたように見えるのです。

    また、もっと具体的で役に立つアドバイスもたくさん載っています。私がハッっとしたのは次のアドバイスでした。

     話し手が聞き手に「いまの私の話に何か質問は?」と尋ねるのは愚かです。この質問は脅迫的に響きます。話し手が聞き手に自分の権威に挑戦してみろと言っているように聞こえるのです。これは多くの人がやりたいと思っていることではありません。その代わりに、もっと前向きで対話的なものにしましょう。例えばこう言いましょう「もっと詳しく説明してほしい部分はありませんか?」


    ★★★

    会場、マイク、確認モニター、演台、カウントダウンタイマー等々の設備やツール、そして困った客への対応についても十分なアドバイスがあります。

    特に、スライドをめくるリモコンについての重要性は私も(今年になってから使い始めたのですが)同感です。

    この本で勧めているリモコンは、"Logitech Cordless Presenter"というものでしたが、日本では販売していないようです。

    私が使っているのは、レーザーポインター付きの「LOGICOOL プロフェッショナルプレゼンター」ですが、本当にプレゼンのやり方が変わります。電池は通常の使い方で1日の研修なら持ちます(2日は持ちません)。タイマー機能も使い始めるとなくてはならないものになります。

    何がそんなに変わるのかというと、前を向きながらプレゼンし続けられるということです。スライド切り替えをキーボードで行うと目が下に行ってしまうんですね。それと、会場によっては演台の前にでて話す必要があるレイアウトのところもあるのですが、そんなときにリモートから操作できるリモコンは本当に便利です。

    ところで、本書ではレーザーポインターや指示棒の話は一切出てきません。
    ちょっと不思議な気がしたのですが、近ごろのプレゼン資料は「ビジュアルで右脳に訴えるものを、スピーチはストーリーになっていて左脳に訴えるようにする」が主流だから、ポインター自体が不要なのかもしれません。

    不要というよりも、むしろ、ポインターを使うために振り返ること(観客に背を向けること)が有害なのかもしれません。
    ポインターの使用は必要最小限にしようと思いました(会社の運営会などの資料はビジーなのでそうもいかないのですが……)。

    ★★★

    そして、「告白」というタイトルの通り、真摯に実体験をもとに語られています。こんなにすごいスピーカーも同じようなことにクヨクヨしたり悩んだり、失敗したりしているんだと思うと気が楽になります。

    ということで、プレゼンする機会が多い方、おすすめですよー。
    翻訳も、酒匂寛さんで、読みやすいです。

  • よい講演家は、どのように講演に臨んでいるのか?という話。
    Howto本ではなく、エッセイに近い。一言で言うと、観客は裸ではない。
    筆者の体験談や、ひどい目に遭った講演家の話など、面白い部分も多し。

    以下、ざっと要点。
    1.人前で話すことが怖いのは皆同じで、生理的反応。
    2.観客に味方をつくろう。開始前に話しかけたり、知り合いを見つけたり。
    3.発表の練習をしよう。3,4回ぐらいは。自信がつくし、重要な論点が頭に記憶される。
    4.場所になれよう。会場を歩き回ったり、観客席からステージをみたり。自分のコントロール下にあると意識することで、落ち着きが生まれる。
    5.会場の形は重要。半円のすり鉢状の講義室がもっともよい。また、人々が密集していることも重要。人が少なかったら、近くに移動してもらおう。空席はエネルギーをもっていく。
    6.無関心は反感よりも怖い。
    7.聴衆を知ろう。学び、やる気、楽しみ、満たされるもの、同じテーマに関心をもつ人、前向きな経験、あるいは上司の命令。何が目的で講演を聴きに来たのか?予備知識は何か?持論は?
    8.100人があなたの話を1時間聞くならば、聴衆はあなたに100時間の時を与えている。それに見合う話の準備をしよう。
    9.論点=主張を明確にする。それに見合ったタイトルをつける。
    10.一つのポイントを10分以上話すと、人は寝る。
    11.注意の誘導。かわいくて爆発するもの。
    12.チーズをたべることでどのように健康になれるのか?
    13.沈黙。貯めをいれよう。

  • 日本でいうところの『プロ講師』っていう人の体験談です。

    プレゼンテーションの仕方みたいなノウハウ本だと期待すると、かなり肩透かしを食うことになります。

    本書は、とにかく講師という立場で会場に入って困ったことが、生々しく書いてあるので、一度でも大きめの会場で人前で話した経験のある人であれば、納得できる内容です。

    ・やったら大きな会場にちょっとの客
    ・しつこい質問者
    ・とにかく寝てしまう観客
    ・などなど

    ちょっと考えてもゾッとする話しばかりです。ここはプロフェッショナルとして人前で話をする人の経験談は、とても役に立ちます。

    とにかく起こるんではないかと思うことを、頭の中に入れておくだけでも、イイ引き出しになると思うんです。そういう意味では、経験談って、ものすごい密度の高い時間をいただいたようで、いつもトクした気分になります。

    ◯◯千人もの聴衆を相手にするって、結構骨の折れることだなと、ちょっとは知ることのできる良書です。でもその苦労を乗り越えて、伝えたいことがあるかないかで、メディアに使われるか、それとも活用できるのかの大きな差がでてくると信じてます。

全29件中 1 - 10件を表示

Scott Berkunの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
シーナ・アイエン...
スティーヴン・D...
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×