スクラム実践者が知るべき97のこと

制作 : Gunther Verheyen 
  • オライリージャパン
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本棚登録 : 123
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873119397

作品紹介・あらすじ

スクラムを実践してきた著名人が寄せたエッセイ集!
スクラムはアジャイル開発のフレームワークですが、その実装は組織やチームのレベルに応じて様々です。本書はスクラムの実践において、様々な課題に対処してきた実践者が自らの経験や考え方を語るエッセイ集です。フレームワークのルールや役割、戦略、またスクラムで使うべきパターン、現場での体験談など紹介し、またスクラムを仕事に適用したり、調整する方法について学べます。

感想・レビュー・書評

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  • これは面白い。
    スクラムを経験している人が読むという前提の本。

    個別のテーマを読んでいくと、エッセイを書いている人によっては言っていることが衝突していたりする。それがすごく現実的で、正解のあるやり方ではない、を体現していると思った。

    今のやり方を見直す、そういう人のための起爆剤というか、刺激になる。

    読み通すのもいいが、スクラムイベントの気になったところを集中的に読んでみるといった使い方がより良さそう。

  • スクラムガイドに書いてある、書いてないとかいうやつどこにでもいるんだな

  • 複雑だ。複雑な世界をそのまま体現したようなエッセイ集だ。個々のエッセイでパースペクティブが異なり、衝突するものもある。同意できない、と感じるものさえあるだろう。

    だが、それがいい。だからこそいい。実践知が現場で息づき、変化し、発展していった千差万別の形態がそこにはある。
    中には「こうであってはいけない」と断言しているものもある。しかし、そういった主張さえも受け止めチームで考えることがスクラムチームには求められる。

    グラグラと価値観を揺さぶられる、カオスなエッセイ集。しかし適当なことを並べているわけではない。真剣に実践知を抽出しているからこそ、こちらを揺さぶってくるのだ。

  • ザッピングした
    スクラムでプロダクト開発するメンバーなら気になる項目があるはず。
    プロダクトマネジメントのすきま、「それは自分の仕事じゃない!」あたりよかった

  • 会社の同僚たちと一緒にランチ読書会でちょっとずつ読んでいった。

    そんなふうにしてゆるくあーだこーだ言いながら進めるのにちょうどいい本だった。

    日本人による追加エッセイもあって、邦訳版はお得だと思う。

    「第X章 スクラム番外編」は「お、おぅ。。。」ってなるエッセイが多かったけど、まぁ仕方ないか。

    あと、CopeさんがJIRAを名指しでdisっててブレないなー、って思ったw

  • スクラム開発者は1度は目を通すべき。
    現在スクラムで開発を進めているのだが、壁にぶつかることが何度かあり、それに対しての対応策を決めあぐねる場面も何度か経験した。
    あの時どうすれば良かったのだろうかと思考する際のヒントとなりうるのが本書だと思う。
    また、基本的な事柄も多々述べられている(多分スクラムの基礎土台を理解して実際にやってみることが重要だからだ)ため、スクラムってなんだったっけ?という復習にも役立つと思う。
    本書を1ページ読むたびにワクワクが止まらず、文字を読むのが苦手な自分には珍しく、凄まじい勢いで読み切ってしまった。
    自分も人にワクワクを与えられるような、そんな存在になれたらいいな。

  • P8:04 スクラムはシンプルだ。変えずにそのまま使え
    スクラムはマインドセットだ。複雑でカオスな問題を役に立つものに変えるアプローチだ。3つの柱をスクラムの基礎とした。
    1. 小さな自己組織化したチーム
    2. リーン原則
    3. 経験主義。頻繁に検査と適応を行い、最大限の成果を得られるようにチームを導く

    P32:15 プロダクトマネジメントのすきまに気をつけろ

    P68:32 情報を発信するチームになる
    - プロダクトバックログ:意図
    - タスクボード:進捗
    - バーンダウン/アップチャート:コミットメント
    - 障害リスト:ブロッカー
    - ベロシティ:改善

    P76:35 プロダクトバックログの大きさを決める5つの段階
    1.個人の視点:発信する力
    2.個人の理解:聞く力
    3.相対性:好奇心
    4グループでのアライメント:共感
    5.グループの叡智:この段階で強いチームに

    P125:57 サーバントリーダーシップはまず自分から
    スクラムマスターの重要なメンタルモデルは、サーバントリーダーシップのものだと信じている。そこで必須なのは、まず自分自身を支援することだ。スクラムマスターが心から自分を支援できれば、より一体感がありバランスの取れたスクラムチームのメンバーになれるだろう。

    P140:65 積極的に何もしない(という大変な仕事)

    P168:77 欠陥を宝の様に扱う(公開の価値)

    P228:07 F.I.R.S.Tにあえて順位をつけるなら
    良いテストは、
    1.Self-Validating:自己検証可能
    2.Repeatable:繰り返し可能
    3.Timley:書かれるべき時に書かれている
    4.Independent:互いに独立している
    5.Fast:高速で動作する

  • エッセイ集。スクラムをやっている中でみんなどうやってるんだろうな、を知ることができる本。スクラムは具体的にどうやるかといった点は定義されてないのでそれぞれの現場での試行錯誤が集められている。

    対話と自己組織化が大切だと改めて感じた。

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著者プロフィール

株式会社アトラクタ Founder兼CTO / アジャイルコーチ。
著書に 『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』(翔泳社)など、訳書に『スクラム実践者が知るべき97のこと』『プロダクトマネジメント』『みんなでアジャイル』『レガシーコードからの脱却』『カンバン仕事術』(オライリー・ジャパン)、『ジョイ・インク』(翔泳社) など多数。

「2021年 『チームトポロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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