あんぱるぬゆんた: 沖縄・八重山古謡 (銀河社の創作絵本)

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  • / ISBN・EAN: 9784874120040

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    沖縄・八重山古謡
    巻末に楽譜あり

    『網張(あんぱる)ぬ 目高蟹(みだがーま)ゆんた』とは
    重い年貢を課せられた農民たちが
    お互いに農作業を助け合う精神や
    祝事の様をカニを擬人化することによって歌い上げた
    読み歌(ゆんた)だそうだ

    迫力のある表紙に惹かれていた
    恐そうな黒龍(だと思ったら獅子舞だった)に対して
    よく見たらカニがかわいらしい
    本編のカニたちもニコニコしていて
    内容が気になり購入
    子どもと読むつもりだったが
    沖縄の言葉が難しいし
    子どもに歌ってあげられないので
    ひとりで読んでみた

    表紙のシーンは戦ってるのかと思っていたが
    生年祝(まれどしいわい)の ぼうおどり だった
    もう予想と全然違った(笑)
    絵本だからか
    年貢で苦しむ姿は無く
    大変だけど頑張るぞ!と歌いながら
    祝い事を楽しむ姿が描かれている

    苦しい時代の人々が
    祝い事にかける情熱が
    少しわかったような気がする
    その時代を生きて体験していないので
    「わかった」と断言はできない
    人間は自分が体験したことしか
    理解できないのだから
    正直なところ私は
    幼稚園や学校の役員などをやっていると
    お祭りなどを何でやるのか
    と思うことがある
    苦しい時代の唯一の楽しみなんだなぁ
    現代では唯一の楽しみではないから
    逆に辛い時もあるのか
    当時を知る人はこの絵本を見て
    懐かしく笑うのかな

    あと私の場合
    人間の話よりも
    動物を擬人化したものが好きなので
    カニで描いてもらえたことで
    手に取ることができた
    擬人化って改めて凄いなぁ

  • 方言の訛りがすごいんだけど、そこが民俗の底力を感じさせる。絵にも文章にも、迫力がこもっている。

  • 保育園で歌った。沖縄八重山の民謡。百姓は年貢をもっと出せと役人に言われ苦しんだ。が八重山ガニを見習って逃げなかった。ゆぃさ!と元気をつけ頑張った。そんな歌。

  • かつて重税に耐えられなかった農民が逃げ出すが、途中で捕まってしまう。
    それからというもの、農民たちは逃げ出さすに農業に励んだ。
    特定の年齢になる人を目高蟹(みだがーま)として誕生日をみんなで祝う。
    その様子を、人を蟹にして表したもの。

    沖縄の八重山の網張るゆんた。
    ゆんたとは、読み歌のことだとか。

    沖縄の民謡独特の掛け声。
    見返しにもたくさんの蟹の種類が載っている。

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