九州戦国の女たち

著者 : 吉永正春

• 海鳥社 (2010年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

親子兄弟相食む戦国の時代を女たちはいかに生きたのか。薩摩の母国・常盤、龍造寺家を支えた女傑・慶〓(ぎん)、数奇な運命に弄ばれた異母姉妹・宗像菊姫とお色姫、信仰を貫いた大名夫人・松東院メンシア、立花〓(ぎん)千代、大友宗麟の妻など11人の戦国の女性たちを描く。

感想・レビュー・書評

[hokubukyuushuuさんの感想 · 2015年7月2日]

歴史は男の物語だけでなく女の物語も当然語られている。時代に翻弄された悲劇もあれば、女武将あり賢母あり、女性らしい物語が歴史の中に忘れ去られたように眠っている。そんな眠った物語に光を当てたのがこの本である。有名所の立花ぎん千代から多くの人は知らない松東院メンシアまで、九州戦国の女達の物語が歴史とともに我々に語りかけてくるのである。

著者プロフィール

1925年、東京に生まれる。門司・豊国商業学校卒業。現在、戦国史家として講演、執筆活動に活躍。主な著書に『筑前戦国史』『九州戦国合戦記』『九州戦国の女たち』『九州戦国の武将たち』『九州のキリシタン大名』（ともに海鳥社刊）『筑前立花城興亡史』（西日本新聞社刊）、共著に『エッセイで楽しむ日本の歴史』（文藝春秋）など多数がある。2004年、福岡市文化賞を受賞。2009年、西日本文化賞を受賞。

「2013年 『漢詩でめぐる九州戦国史』 で使われていた紹介文から引用しています。」