悲しみの収穫―ウクライナ大飢饉

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制作 : 白石 治朗 
  • 恵雅堂出版 (2007年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (638ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874300336

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悲しみの収穫―ウクライナ大飢饉の感想・レビュー・書評

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  • ヨーロッパの穀倉地帯ウクライナ。小麦の生産に適した土地で
    あったはずなのに、1932年から1933年にかけて、大規模な
    飢饉が発生した。

    ポロドモールと呼ばれる、スターリン政権下で計画的に行われ
    ウクライナ民族に対するジェノサイドである。

    『毛沢東の大飢饉』もそうだが、共産圏が行う「計画」っての
    はどうしてこうも杜撰なのか。

    ウクライナ大飢饉については凶作も原因のひとつに挙げられ
    るのだろうが、豊作の年の収穫量を基準に食糧計画を立てて
    いれば党中央が行う穀物の徴発は破たんするはずだわ。

    資料によっては400万人から1450万人が犠牲となったと
    言われるウクライナ大飢饉の詳細を掘り出したのが本書
    である。

    「階級闘争だっ!」と言っては富農からすべてを奪い、「計画
    的食糧生産だっ!」と言っては個人の農場を取り上げで
    集団農場化する。そして、その度に生産性は低下する。

    党中央が行う愚行に反抗する人々、厳しい食料徴発に不満
    を抱く人々は弾圧され、強制移住が行われる。

    唖然とするしかない。食べるものが何も残らないほどに収穫
    物は奪い取られ、命を繋ぐために隠匿しようものなら更なる
    刑罰が科せられる。

    人々は家畜の死骸は勿論のこと、口に出来るものなら何でも
    食べようとした。それは、人の死体でも同じだった。

    翌年、撒くはずだった種籾まで奪うってなんだよ。どうやって
    生きて行けというのか。

    ナチス・ドイツが進行して来た時、ウクライナの人々が
    歓迎したのも頷けるわ。

    飢えて死を待つ。なんとも残酷な話、てんこ盛りで何度も
    本を閉じた。

    日本ではあまり知られていない出来事のせいか、翻訳が
    読み難いのが難点。

    このウクライナ大飢饉、ウクライナ議会はもとより、いくつかの国
    で「ジェノサイド」として承認されている。日本は入っていません
    けど。

  • チャイルド44からのつぎつぎ→読書です実はウクライナで大飢饉がしかも 人災といえる大飢饉が起きていたことを今回初めて知りましたこういう本を読むとウクライナのニュースを見ても今までとは違うことを考えるようになるしペンギンの憂鬱なんかについても違ったとらえ方が出来る気がします

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悲しみの収穫―ウクライナ大飢饉の作品紹介

時を隔て、いま甦る20世紀の悪夢。餓死者700万人以上、1933年のヨーロッパの穀倉地帯、ウクライナを襲った20世紀最大の悲劇。スターリンのウクライナ農民大虐殺—中国、カンボジア、北朝鮮へと続く飢饉テロの原型—の全貌を初めて世界に知らしめ、ソ連崩壊を加速させたロバート・コンクエストの歴史的名著初邦訳!

悲しみの収穫―ウクライナ大飢饉はこんな本です

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