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- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784874631362
作品紹介・あらすじ
天才、武満徹逝って一年、ここに彼の言葉を訊く。
感想・レビュー・書評
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新宿の紀伊国屋で購入。
小澤征爾、浅利慶太との対談を読んだところ。
ほかに、谷川俊太郎、湯浅譲二、五木寛之、三好晃、大江健三郎、加藤周一、秋吉敏子、ツトム・ヤマシタとの対談が収録されている。
いずれも、雑誌『音楽現代』誌上に、1975年に連載されたもの(小澤は1974年)というから、今から30年以上も前になる。
まだ、2つしか読んでいないが、この時代の最先端で、芸術を担う人々が、西洋をどう克服するか、西洋と日本の懸隔をどう埋めていくか、非常に悩んでいるのがわかる。そして、それとともに、芸術の上でも、欧米>>日本という序列というものについても、かなり意識しているのようでもある。
芸術の形式も、舶来モノだから、それも致し方ないだろう。
それにしても、70年代でさえも、芸術面では、まだ竹に木を接いだようなものだったのだろうか。
個別の議論になるが、浅利の日本語観には、かなり、コンプレックスが見て取れる。一方、冒頭しか目を通していないが、谷川は、日本語に自信を持っているようだ。浅利は、かなりヨーロッパかぶれだったのか?(余談だが、劇団四季の『李香蘭』をだいぶ前に見たことがある。…日本語のミュージカルは苦しいと思った)
今は、日本人も、もう少し、自然体になったと言うか、肩の力が抜けたんじゃないだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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