星界の音楽: 神話からアヴァンギャルドまで―音楽の霊的次元

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  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875021667

感想・レビュー・書評

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  • それ自体は何ら音を発しないがすべての音がそこへと収斂してゆくような静寂が存在する!

  • ゴドウィンは「キルヒャーの世界図鑑」の著者。音楽史という体系化された予定調和的記述ではなく、哲学・数学・宗教学・神話、さらに神秘学から占星術まで総動員して「音楽」の本来あるべき姿の復権をかけた試みの書。1987年に出版され、プラトン,ピタゴラス,ケプラー,バッハ,シュタイナー,ケージ、グノーシスの音楽やイスラムの共感覚まで、その思弁的音楽世界を渉猟。注記/参考文献も豊富で、21世紀の音楽的ルネサンスを視座にしたゴドウィンの博覧強記が楽しめた。ただし、原著「Harmonies of Heaven and Earth:Mysticism in Music from Antiquity to the Avant-Garde」のほうが読みやすく安価。装丁は工作舍の香りがたっぷり。

  • ちょっとキリスト教圏にかたよっているかも

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著者プロフィール

イギリス出身の音楽史家。本書の執筆時(1979)は、アメリカに在住し、ニューヨーク州コルゲート大学の助教授をつとめていた。ピュタゴラス以来の音階的宇宙論への関心から、比較宗教学に接近。邦訳書として、神々の形象とシンボリズムを総覧する『図説 古代密儀宗教』、ロバート・フラッドの著作からの図版を集成した『交響するイコン』(以上平凡社)、音楽と神秘思想の関係を扱う『星界の音楽』『音楽のエゾテリスム』、人類の精神史に隠された「極地」の伝承をテーマとする『北極の神秘主義』がある。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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