北極の神秘主義: 極地の神話・科学・象徴性、ナチズムをめぐって

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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875022565

作品紹介・あらすじ

太古、満天の星空が遙か北の一点を中心に回転していることに人類が気づいて以来、われわれの心の奥深くに住み着き、精神史の中に隠れた流れを形成してきた「極の元型」の記憶。それは天の、地球の両極にまつわる観念を集積し、古今の宗教やオカルト哲学に神々しいヴィジョンを提供する一方、異端科学のさまざまな思想を編み上げてきた。そして、かつてナチスを優越人種の幻想に駆り立てたのも、この「極の元型」がもつ強大なエネルギーだった。…奇想科学者キルヒャー、神秘的音楽の伝統などを研究対象としてきた博識ゴドウィンが人類の精神史の中に埋もれた「極」の伝承を堀り起こした画期的著作。

感想・レビュー・書評

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  • ヴリル協会のことを調べたかったんだけど記述は少なかった。ミゲル・セラノの記述が多かったのは良かった。

  • 110322/今年13冊目(再読)

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著者プロフィール

イギリス出身の音楽史家。本書の執筆時(1979)は、アメリカに在住し、ニューヨーク州コルゲート大学の助教授をつとめていた。ピュタゴラス以来の音階的宇宙論への関心から、比較宗教学に接近。邦訳書として、神々の形象とシンボリズムを総覧する『図説 古代密儀宗教』、ロバート・フラッドの著作からの図版を集成した『交響するイコン』(以上平凡社)、音楽と神秘思想の関係を扱う『星界の音楽』『音楽のエゾテリスム』、人類の精神史に隠された「極地」の伝承をテーマとする『北極の神秘主義』がある。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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